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風飡水宿・御守り編

2022年9月16日風飡水宿

増え行く御守り

管理人は風飡水宿の行の一環として、車中泊・キャンプでの旅で全国の有名な神社仏閣に参拝する事をライフワークにしています。最初は参拝の記念品として御守りを集めていたのですが、気付いたら相当数の御守りを所有する事になってしまい、断腸の思いで整理しました。

これは私だけの問題ではなく、聖地巡礼やパワースポット巡りによって増える一方の御守りに困った経験がある人は、次第に御朱印集めか、入手困難な限定品のみを収集するようになっていくようです。

因みに、私が一番大切にしている御守りは、三重県伊勢神宮(いせじんぐう)の木守(きまもり)です。これは式年遷宮の御用材の端材を加工したもので、神職の方々も入手したがる貴重な御守りです。次回の式年遷宮(2033年)で木守が頒布されるかは未定ですが、是非とも授与していただきたいと思います。

 

 

長野県諏訪大社(すわたいしゃ)では、上下四社の社殿の四方に立てられている「御柱」を加工した御守りを授与しています。御守りになっているのは、七年に一度の「御柱祭り」で立て替えられた古い方の御柱ですが、過去に信仰の対象になったものを身に付けられるチャンスは、そう多くありません。

 

 

奈良県丹生川上神社(にうかわかみじんじゃ)の上社(かみしゃ)中社(なかしゃ)下社(しもしゃ)の三社に参拝すると、三柱の御神名が記載された特別な御神符を授与して頂けます。

 

 

同じく丹生川上神社で頒布している三社参りの御朱印紙です。インテリアとしても優れています。

 

 

丹生川上神社に毎月参拝して、伝説の山である天香具山(あめのかぐやま)の土で作られた12ヶ月分の埴土守りを集めると、天平瓮(あまつ ひらか)という祭器を授与していただけます。入手条件は厳しいですが、まさに家宝クラスの授与品です。

 

 

茨城県鹿島神宮では、韴霊剣(ふつのみたま の つるぎ)を模した御神刀を授与していただけます。重量は1kg前後なので、実物の打刀とほぼ同じくらいです。

 

 

こちらは愛媛県・石鎚神社で授与していただいた十種神宝(とくさ の かんだから)の御守りです。袋の中には十種神宝の焼き印がされた八角形の板が入っています。

 

 

和歌山県・熊野那智大社の飛瀧神社の御神杯と延命御守です。この盃で那智の滝にある御神水をいただくのですが、その後は御守りとして大事に扱ったり、神棚で塩や水や酒をお供えする為の祭器にします。

 

 

仏教系の御守り

仏教系の御守りと言えば数珠(念珠)です。下の写真は長野県善光寺(ぜんこうじ)で授与して頂いた黄楊(つげ)製の腕輪念珠です。私が属する浄土真宗・高田派の本寺・専修寺(せんじゅじ)は、善光寺の御本尊である一光三尊仏(いっこうさんぞんぶつ)をお迎えしています。

 

 

山形県・大日坊に参拝した時に、御本尊である真如海上人(しんにょかい しょうにん)の衣の切れ端が入った御守りを授与していただきました。上人は恐ろしく厳しい修行をやり遂げて、最後は身を保存する為に漆(うるし)まで飲んだ御方です。この御守りは大日房のHPで販売しています。

 

 

これは東京都・護国寺で行われたチベットフィスティバルで購入した携帯用の仏壇です。本当に貴重な品は、千載一遇(せんざいいちぐう)のチャンスを逃すと入手する事が出来ないので、常にアンテナを立てておかねばなりません。

 

 

中国共産党の侵略により、滅びに瀕しているチベット仏教の為に出来る事は少ないですが、この仏壇は世代を超えて受け継いで貰えるように段取りをつけています。

 

 

修験道の御守り

知る人ぞ知る、奈良県金峯山寺(きんぷせんじ)の五嶽神鏡(ごがくしんきょう)です。縦6cm横5cmの真鍮製で少々重いのが難点ですが、裏面には道教の呪符である五嶽真形図が刻まれており、表側は鏡面仕上げになっています。

修験道の開祖である役小角は奈良県飛鳥寺で雑密・孔雀明王法を授かり、生駒山中で山岳修行を積んで前鬼と後鬼を調伏し、大峰山・山頂で金剛蔵王権現を感得し、金峯山寺を開山しました。

最澄や空海が純密(じゅんみつ)を説く前の密教を雑密(ぞうみつ)と言い、マントラの力によって奇特を起こす事に主眼を置き、あらゆる呪術を取り込みました。そして五嶽真形図は、道教の神である太上老君の命令によるものです。

 

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2022年9月16日風飡水宿

Posted by 清濁 思龍