北海道に行ってきた 前半
初日
9月30日早朝に出発。のんびり休憩をはさみながら、岩手県の大梅拈華山 圓通 正法寺に参拝。おとぎ話で有名な分福茶釜の実物があったのには驚きましたが、単なる調査不足なのはナイショです。基本的に堂内は撮影禁止ですが、正式に許可を得て写真撮影をしてる人も居ました。
その後、地元の温泉に入って、折爪SAで車中泊をしました。トラックのエンジン音が凄くて、二時間おきに目が覚めてしまいましたが、その代わり早く寝て睡眠時間を増やしました。
二日目
単布団を用いた本格的な車中泊は初めてでしたが、騒音さえ無ければ全然寝られます。問題ないどころか、むしろイケますよ、これ。エアマットには無い包まれ感が有難いです。
この日の朝食は、昨日のうちに現地スーパーで買っておいた十勝レーズンパンに、特売の缶コーヒー。普段はバナナとコーヒーなのですが、バナナの皮という生ゴミが出るので諦めざるを得ませんでした。
カーナビでは、折爪SAから恐山まで五時間かかると表示されてビビりましたが、実際には二時間半くらいでした。なんなの。
恐山に行く前に、本坊と言われる円通寺に参拝してきました。こちらにも参拝しないと「片参り」になってしまうそうな。あまり知られていませんが、結構そういう所ってあるんですよね~。
恐山の境内は、ギザギザの岩だらけで足場が悪い上に、全部見て回ろうとすると、かなり歩く事になります。なので、なるべく丈夫な靴を履いていきましょう。サンダルとか、ブランド物のオシャレ装備はよした方がいいです。高確率で靴に傷がつきます。
恐山に参拝した後、山道を約二時間走行して、大間フェリー・ターミナルまで行きました。大間は1日2便しかないので注意してください。14時10分発の船の受付は12時30分からなので、その間にターミナル2階の食堂で「つるあらめラーメン」を食べました。麺に昆布系の「つるあらめ」を練り込んだ塩ラーメンでしたが、これはマジで旨かったです。
ラーメンを食べても、まだ時間が余っていたので、大間岬にも行ってきました。近いからすぐですな。
予定通り、フェリーは15時40分に函館に到着。そのまま五稜郭タワーに登り、その中心部にある奉行所も見学しました。
夕方になり、薄暗くなってきた所を見計らって、ロープウェイで函館山に登りました。山頂は凄い混み具合で、観光客の大半が外国人でした。ミシュランで評価された事もあって、国際的に人気のスポットになっているんですね。
その後、明日の為に「道の駅なとわ えさん」で車中泊。写真は朝方に撮影したものです。単布団を敷き、シュラフを被ると言うスタイルで寝ましたが、自由に寝返りが出来るせいか、見事に早朝まで熟睡しました。
三日目
朝イチで、恵山(えさん)の火口付近まで行きました。瑞々しい野生の鹿のフンがそこら中に転がってましたが、こういう時のフンは怖いですね。だって、すぐそこに野生動物がいるって事だもの。本当は山頂まで行きたかったけど、ヒグマが出るそうなので諦めました。
恵山の次は、松前城に行きました。アイヌが使っていた漆器が展示してあり、目を奪われました。でも、アイヌに漆器の文化は無かったそうです。城下寺町を巡り、松前藩屋敷を見て回ったら、いつの間にやら午後三時になっていました。慌てて今夜の寝床を探し、温泉に入って身を清めてから、最寄りの夷王山キャンプ場で車中泊をする事にしました。何やら余裕の無い旅ですな(汗)
この日は強風であった為、テント泊と焚き火は諦めました。スーパーで買った「こまいの干物」をかじりながら、ラム酒の小瓶をクビクビとやり、ガスコンロで飯盒炊爨をしてインスタントの味噌汁を作りました。
夜になると、更に強い風が吹き荒れました。まあ、風力発電の風車があるのだから、そういう所なんだろうなあと妙に納得。ここも何気にヒグマが出るという旨の看板がでていましたが、ラッキーな事にエンカウントは無し。ラム酒のおかげで、ヒグマの恐怖や風力発電による低周波も気になりませんでした。酒power万歳。
四日目
支度を整えてから、北海道最古の神社と言われる姥神大神宮に向かって出発。その途中、コインランドリーで服を洗濯したりもしました。何気にコインランドリーを利用するのは初めてだったので、800円もする事に驚きました。姥神大神宮は凄いパワスポなので、北海道旅行の際には、是非とも参拝してください。
姥神大神宮に参拝した後、羊蹄山のビューポイントを求めて出発。曇り空で映(ば)える写真が撮れませんでしたが、山麓にある半月湖では、いい写真が撮れました。こちらも羊蹄山の山麓にある「ふきだし公園」です。羊蹄山の雪解け水の湧水源ですね。何気に紅葉が始まっていました。
羊蹄山の山麓を一周していたら、また午後三時くらいになってしまったので、急いで洞爺湖神社に向かいました。我ながら、実に慌ただしい事だと思いました。旅って何だろう。
洞爺湖神社に参拝した後、北海道のコンビニチェーンであるセイコーマートでお買い物をしてから、宿泊予定先の「仲洞爺キャンプ場」に行きました。ここは温泉も併設しているので、ソロキャンパーには超お勧めです。そしてその夜は、ソロキャンの醍醐味である焼きソーセージとウイスキーを楽しみました。
この日も雨風が強かったので、テント泊は諦めて車中泊をしました。キャンプ場の駐車場で、テントを張らずに車中泊とか、意味が分かりません。テント泊の人も何人か居ましたが、あの暴風雨の中でよーやるわと思ったのはナイショです。流石は「試される大地」北海道ですぞ。
五日目
朝になっても雨は止みません。昭和新山の写真を撮りたかったのですが、これは断念。次は支笏湖に行くつもりだったのですが、雨が止みそうもないので、予定を変更して札幌時計台と、北海道大神宮に行きました。午後になっても、まだ雨が止まないどころか、更に雨風が強くなる始末。なので、この日は移動日と割りきって、旭川のカムイコタンに向かいました。
カムイコタンに流れる石狩川が、濁流になっていました。まさに「魔の里」の名に相応しい光景ですぞぉぉぉぉ!
雨風は強くなる一方なので、この日は野営を諦めて、旭川の健康ランドに一泊する事にしました。何だか負けたような気もしますが、この雨の中、高速道路を走行するのは危険なので、仕方ありません。明日は「青い池」や、しらひげの滝を見に行きます。そして、出来れば網走監獄の近くまで行きたいと思っています。
北海道に行ってきた 後半