ミニマリズムな江戸文化と、酒の話

2020年6月22日2020年禅的ミニマリズム

今週の動向

元旦に江戸雑煮を作ってからというもの、江戸文化がマイブームになってしまったかんりにんですどーも。まだ勉強し始めたばかりで江戸文化の事など何も分かっていませんが、現時点で最も関心を持っているポイントは、そのシンプルさです。

江戸の街は当時の世界最大都市であり、人口過密都市でありました。一説には人口が100万人以上とも言われており、その過密さ故に、短気で荒っぽい江戸っ子の気性が育まれたのではないかと言う説もあるそうです。

また、木と紙で出来た家が密集しているので、とても火事が多かったそうです。なので、江戸っ子はあまり所有物というか、財産を持たないようにしていたようです。かまどなどの炊事用具や、タンスなどの家具は殆どレンタルで、イザ火事となったら風呂敷に貴重品をパッと包んで速攻で逃げ出すというスタイルが一般的だったとか。

 

江戸時代も初期の頃は、固有の文化と呼べるものは育っていなかったようです。その頃は京都や大阪の「下りもの」をそのまま持ってくる事が多かったらしく、その「下りもの」が無いつまらない様子を「下らない」と言うようになったとか。

固有の文化が無いという事は、食生活も貧しいという事です。食事と言えば、米、麦、きび、あわ、豆の「五穀」がメインだったようです。尤も、カロリーは米、きび、あわで補い、麦でビタミンB1、豆でタンパク質などを摂取していた為、栄養のバランスはそこそこ取れていたようですけどね。

そして、徳川幕府の政治が安定するようになってきた四代将軍・家綱や、5代将軍・綱吉の頃に、今で言う「元禄文化」が開花します。まあ、当時も色々問題はあったと思いますが、それなりに平和で豊かだったからこそ、豪華絢爛な文化が持て囃され、育っていったという訳です。

 

また、この頃に「江戸の飲み倒れ」という言葉も生まれたようです。江戸っ子達は、関西の灘(神戸周辺)の上質な酒を「下り酒」と呼び、こよなく愛したと言います。朝の仕事に出る前に軽く一杯、仕事中にも一杯、帰宅してからも一杯などという飲んだくれが、そこら中に居たとの事です。酒好きな私としては、実に羨ましい話です。

ドイツのミュンヘンにも、朝からビールと白ソーセージ(ヴァイスブルスト)を食する素晴らし過ぎる文化がありますから、昔は飲酒には寛大だったのでしょう。そこは今の価値観で裁いてはいけない部分だと思いますし、今の時代が飲酒に対して厳し過ぎるだけだとも言える筈です、多分。

因みに、江戸でも隅田川周辺で酒を醸造していたようなのですが、あまり上質なものは作れなかったようで、今の時代には伝わっていません。その代わり?今はアサヒビールの本社と、関連企業のTOKYO隅田川ブルーイングというクラフトビールの会社があります。

 

下り酒と言えば、灘五郷10社(大関・菊正宗・剣菱・櫻正宗・沢の鶴・道灌・日本盛・白鹿・白鶴・浜福鶴)が有名です。中でも剣菱は江戸時代から殆ど製法を変えていないので、今でも「江戸の酒」を楽しめます。因みに、ロゴも当時のままだとか。今の時代に好まれる淡麗辛口とは違って、とにかく味と旨味が濃ゆい酒なのですが、飲み慣れると病みつきになります。


 

 


灘五郷10社から、数量限定で「灘の生一本」が販売されています。日本酒好きなら、一度は飲んでおかねばならない酒と言えましょう。酒に詳しくなると、会社の上司(それもかなり上の役職者)や社会の成功者と親しくなれるかも知れません。実際、私は酒で権力を味方につけましたよ。







 

 


今も残る東京最古の蔵元は、青梅市にある「澤乃井」です。毎年12月から3月まで、多摩川渓流にある澤乃井園の販売所にて、しぼりたての「亀口酒」を販売しています。

因みに、澤乃井園の向こう岸には、中国臨済宗の寒山寺(かんざんじ)という小さな寺があります。寒山寺という名前は、有名な中国の禅者「寒山・拾得」の奇僧コンビにあやかってつけられた名で、境内には彼らの姿が彫られた石碑があります。

日本国内にも、中国臨済宗・楊岐派の隠元禅師が伝えた黄檗宗(おうばくしゅう)の禅寺がありますが、寒山寺は同じ楊岐派なのに、またちょっと雰囲気が違う所が面白いです。

https://ideadragon.tumblr.com/post/621581163677483008/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E5%A5%A5%E5%A4%9A%E6%91%A9%E3%81%AE%E5%A4%A7%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%AF%92%E5%B1%B1%E5%AF%BA-%E4%B8%80%E6%9E%9A%E7%9B%AE-%E5%AF%92%E5%B1%B1%E5%AF%BA%E9%81%A0%E3%81%8F-%E4%BA%8C%E6%9E%9A%E7%9B%AE-%E9%90%98%E6%A5%BC-%E4%B8%89%E5%9B%9B%E6%9E%9A%E7%9B%AE-%E5%AF%92%E5%B1%B1%E6%8B%BE%E5%BE%97


 

 

中国臨済禅については、下記リンク先の記事を御覧ください。

臨済禅の備忘録

 

 

これは両国にある江戸東京博物館で撮影した、江戸時代の大工の家の様子です。四畳半の居住空間に土間と玄関という、手狭な長屋生活です。でも、何だか独特な風情がありますし、ミニマリズムの答えの一つと言っても過言では無いように思います。温故知新、昔人の知恵とスタイルは侮れませんね。

https://ideadragon.tumblr.com/post/190188448415/%E6%B1%9F%E6%88%B8%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%81%AE%E5%A4%A7%E5%B7%A5%E3%81%AE%E5%AE%B6%E6%8A%BC%E3%81%97%E5%85%A5%E3%82%8C%E3%81%8C%E7%84%A1%E3%81%84%E3%81%AE%E3%81%A7%E5%B8%83%E5%9B%A3%E3%81%AF%E5%8F%B3%E5%81%B4%E3%81%AE%E5%B1%8F%E9%A2%A8%E3%81%A7%E9%9A%A0%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E5%B7%A6%E5%81%B4%E3%81%AE%E6%A3%9A%E3%81%AB%E3%81%82%E3%82%8B%E6%BC%AC%E7%89%A9%E7%94%A8%E3%81%AE%E5%A3%BA%E3%81%A8%E8%B2%A7%E4%B9%8F


 

更新情報

カテゴリ・備忘録にて「酒についての基礎知識」という記事をUPしました。今の時点では日本酒の話しか書けていませんが、少しづつビール、焼酎、ワイン、ウイスキーの話も書き足していきます。

アルコール・ハラスメント(略してアルハラ)が叫ばれるようになり、今後は大きな飲み会の機会は減っていくものと思いますが、それでも日本社会から酒の文化が失われる事は無いでしょう。上手く使えば、酒は会社員の武器になり得ます。通(つう)を気取る必要はありませんが、最低限の知識は持っていた方が良いと思います。

酒についての基礎知識

 

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Posted by 清濁 思龍