禅寺と神社を巡り、箱膳で一汁一菜を
今週の動向
相変わらず、関西に引っ越す前に、行くべき所に行きまくっています。そして絶対に行かなくてはならなかった所のひとつ、東京都渋谷区広尾町の臨済宗・東北寺に行ってきました。何故、行かねばならなかったのかと言うと、東北寺には至道無難(しどうむなん)禅師の墓があるからです。
臨済宗中興の祖である白隠禅師の師匠が、長野県の正受庵に住んでいた正受老人で、その正受老人の師匠が、東京の至道庵に住んでいた至道無難禅師なんですね。また、正受庵、至道庵、愛知の輝東庵を天下三庵と言うそうです。尤も、現存しているのは正受庵だけですけどね。
今の臨済禅は白隠禅師の法脈に連なっているので、臨済禅の修行者は皆、白隠禅師の師匠の師匠である無難禅師の法弟と言える訳です。しかし、無難禅師の墓はおろか、その名前すらもよく知られていないのが現実です。一休禅師の遺徳によって救われた管理人にとって、臨済禅の弘流は悲願なのであります。
無難禅師の墓参りを済ませた後、曹洞宗・永平寺の東京別院である長谷寺(ちょうこくじ)に参拝しました。観光地という感じの寺ではないので、ちょっと場違いのような気もしましたが、空気を読まずに撮影を敢行させていただきました。本堂の扉が閉まっているので躊躇しましたが、どうやら自分で開いて中に入って良いみたいです。
そして国会議事堂の裏手にある、山王日枝神社にも参拝しました。で、ここの山王稲荷神社に参拝しようと思ったら先客が居て、拝殿の中で円陣を組んでいる訳ですよ。何なんだろうなーと思って後で詳しい人に聞いてみると、恐らくレイキヒーリングの人達ではないかという話でした。
レイキというのは、昭和初期に国内で誕生して大いに流行した、手当てによるエネルギー療法の事です。元々は治療方として広まったものなのですが、海外に広まって逆輸入された西洋レイキという体系?もあるとの事。その西洋レイキは、神社仏閣で円陣を組んでエネルギーを回したりするのだとか。
最近、訳あって西洋レイキについて勉強していた所だったので、偶然とは言え、ちょっとばかりレイキとの縁を意識するようになりました。そして私は、気になった事は調べずには居られない性分です。ちょいとばかり、西洋レイキのアチューンメントを受けてみようかしら・・・。
参拝を終えて自宅に帰り、茄子の煮浸しと、卯の花からし和えを肴に、日本酒を一杯やりました。箱膳はとても雰囲気が出るので、手酌酒でも美味しくいただけます。テーブルとか、ちゃぶ台なんか無くたって、全然困りなんかしやしません。むしろあんなの、部屋が狭くなるだけですよ。
そして、シメに一汁一菜の粗食をいただきました。我が家における麦と飯の割合は5:5、味噌汁は赤出汁、汁の具は、ふえるわかめちゃん、そして自作のヌカ漬けです。本来、菜とはおかずの事で、漬物はカウントしないそうですが、まあ、それは別にいいでしょう(笑)
本当に粗食も良い所なのですけど、これでも太るのが中年という生き物です。年を取るのは、やだねぇ。