発達障碍で精神障害者手帳を取得するまでの手順

2022年6月11日雑話・備忘録

大まかな四つの手順

 

発達障碍の「心理検査」を行っている心療内科やクリニックを探す

 ↓

心理検査を受ける

 ↓

診断書を書いて貰う

 ↓

診断書を役所の障碍福祉課に提出する

 ↓

手帳の発行

 

 

心理検査を受けるまで

発達障碍か否かを診断する為の「心理検査」を行っているクリニックは限られていますが、PCかスマートフォンで調べれば直ぐに分かります。2019年の時点では成人用の心理検査は「WAIS-Ⅲ」が主流でしたが、今後は2018年に出版されたWAIS-IVが主流になっていくと思います。

検査費用はクリニック間でかなり開きがあるようで、安い所では1500円、高い所になると20000円もかかるようです。

因みに、管理人が通ったクリニックは2500円程度と良心的な値段でしたが、その分人気があり、約一ヶ月先まで予約が埋まっていました。

 

精神障害者手帳の申請をする場合は、クリニックに初めてかかった日(初診日)から半年が経過している必要があります。心理検査を受けた日や、検査結果が出た日から半年では無いので、ご注意ください。また、初診日は障碍年金を受給する際に証明する必要がある事も憶えておいてください。

初診日は、簡単な対話による診察と、心理検査の予約で終わる事が多いようです。この時の診察は、精神障害者手帳の申請に必要な「診断書」の内容に影響するので、しっかりと困っている事をアピールしてください。

変に遠慮して「大丈夫です、大した事はありません」みたいな事を言ってしまうと、役所での手帳の申請に通らなくなるかも知れません。

 

また、クリニックによっては採血検査をする可能性があります。理由としては、病気の所為で発達障碍に似た症状が出る事もあるからだそうです。この場合は、採血検査の料金も診察料に上乗せされるので、少し多めにお金を持って行きましょう。

 

何処のクリニックも同じとは言い切れませんが、私が通ったクリニックは熱心に投薬治療を勧めてきたり、毎月通えみたいな事を言ってきました。初診日に「薬は飲まず、手帳の取得を考えている」と説明したにもかかわらず、こういう対応をしてきたので、少々ガッカリしました。

発達障碍の投薬は治療を目的としたものではなく、症状を抑える為のものですし、薬が体に合わないと強い副作用が出ます。今の仕事を辞められない理由があって、薬を飲んででも仕事を続けたいなら話は別ですが、薬を飲みたくないならキッチリ断りましょう。

近くに安く検査を受けられる場所が無い場合は、少し離れた所にあるクリニックで検査を受けて、検査結果が出た後に近所のクリニックに転院し、転院先で診断書を書いて頂く事も出来ます。転院の際は紹介状か、診療情報提供書を有料で書いていただく事になります。

 

 

心理検査から診断書を書いてもらうまで

「WAIS-Ⅲ」は非常に項目が多く、検査に2~3時間ほどかかります。クリニックによって違いはあると思いますが、私が検査を受けた時は、個室で、同じ医師が、休憩時間を挟む事無く、ぶっ通しで検査をしました。

私は割と楽しく検査を受ける事が出来ましたが、人によっては途中でしんどくなるかも知れません。こちらから言い出さない限り、基本的に休憩を挟まずに検査を行うようなので、その事は頭に入れておいてください。

心理検査の結果が出るまで、それなりに時間がかかります。私の時は検査ラッシュの時期だったので、約一ヶ月ほど待ちました。クリニックから検査結果が出たと連絡が入り、診察の予約を入れて、実際に検査結果を知るまでに、更に二週間ほどかかりました。

 

心理検査は一度受ければ済みますが、手帳は二年毎に更新があるので、その都度、クリニックで診断書を書いて頂く事になります。その診断書には書かなければならない項目が沢山あるようで、私の時は、書き上がるまでに一週間から十日ほどかかりました。

診断書は保険が効かないので、書いて貰うのに大体5000円ほどの費用がかかります。自治体によっては、診断書の費用を助成金で賄(まかなえ)る所もあるので、役所の保健福祉課で相談してみると良いでしょう。

 

 

手帳の発行まで

初診日から半年経てば手帳の申請が可能になるので、診断書を持って各市町村の障碍福祉課に行きましょう。

手帳発行までの手続きは簡単です。診断書(分厚い封筒に封がされていた)を提出して、身分証(運転免許で良い)を見せて、用紙に住所と名前を記入して、認め印を何カ所か押すだけです。

その際に、縦4cm×横3cmの普通サイズの証明写真が一枚必要になります。また、診断書の助成金を申請する場合は、用紙に振込先の通帳番号を記入する事になるので、通帳を持って行きましょう。纏めると、申請時に必要なものは5つです。

 

・診断書

・証明写真

・身分証

・印章(ハンコ)

・預金通帳

 

申請して、約三ヶ月後に手帳の通知が届きます。その通知を持って役所に行けば、精神障碍者手帳を取得する事が出来ます。尚、発達障碍の場合は、障碍者手帳を取得していても失業保険の給付期間が300日間にはならない場合があるので、先にハローワークで確認しておくと良いでしょう。

また、手帳の障碍等級と、障碍年金の等級は違います。手帳が無くても年金を受給する事は出来るので、最寄りの年金事務所で相談してみてください。

 

 

ドクター・ハラスメント

手帳用の診断書は審査に通るような書き方をしなければならないので、書きあがるまでに二週間ほどかかります。小さなクリニックなら口頭で「診断書を書いてくれ」と言えばOKですが、県立病院のような所だと受付で診断書の申請書を提出する必要があります。

私も某大学病院で担当医に「診断書を書いてくれ」と頼んだ事があるのですが、担当医の説明があまりにも流暢過ぎて、作動記憶(ワーキングメモリー)の低い私には憶えきれませんでした。

もう一度説明してくれとお願いしたのですが、担当医は全く取り合ってくれません。それどころか、ニヤつきながら嫌ったらしい口調で「これで手帳を必要とする理由が分かりました」と言われてしまいました。

 

私は会社員時代に作動記憶に関する事柄で散々苦しめられ、退職後に「ようやく解放された」と心から安堵したものですが、結局、精神科医と会う時でも決して油断してはならないという事を思い知らされました。

医師による患者への心無い態度をドクター・ハラスメントと言うそうです。医者は高学歴で、国家資格と、特殊な医療スキルを持った特別な人間です。若くして「先生」と呼ばれる立場となり、絶対にミスが許されない職場で殺人的な量の仕事をこなしています。

その上、高度な接客の技術まで身に付ける余裕は無いのかも知れませんが、ドクハラなどという用語があるくらいですから、割と普遍的な問題なのかも知れません。因みに、この手のハラスメントは病院に限らず、市役所の福祉課や、就労継続支援の作業所でも受ける可能性があります。

 

精神科医も人間ですから、心に余裕が無い時もあるでしょうし、仕事は優秀でも性格が悪い医師も居る筈です。大切なのは、精神科医なら誰でも信頼するのではなく、信頼できる精神科医を探す事だと思います。

 

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2022年6月11日雑話・備忘録

Posted by 清濁 思龍