悟り系カルトに騙された人との対談 その2

2020年対談

今週の動向

毒親持ちに、鬱病の既往歴、その上に覚者を自称する者に騙された経験がある読者様と、再び対談を行いました。対談の内容が良く、記事にして公開しても構わないとの了解を得た場合は、このような形で記事にする事があります。

 

 

以下、管理人=管  読者=読

管「悟りというものに関心を持つようになった経緯と、直接の理由を教えてください。」

読「中学生の頃から生き辛さを感じていて、就職してから鬱病になりました。心療内科でカウンセリングを受けたり、健康関連の雑誌を読んだりしている内にスピリチュアルに関心を持ち始め、悟りに興味の対象が移っていきました。」

 

管「その時に読んだ健康関連の雑誌のタイトルを教えてください。」

読「ゆほびか、壮快、などですね。いわゆる民間療法的な記事だけでなく、工学博士の五日市剛さんや、スピ系カウンセラーのインタビュー記事が載る事もあるんです。ありがとうと言えば人生が変わるという話も、その雑誌で知りました。」

 

管「なるほど。」

読「私には姉が居るのですが、姉もメンタルに問題を抱えているので、斎藤一人さんや、小林正観さんの本を集めているんですよ。その本を貸してもらった時から本格的にスピに嵌りました。スピに関しては、私より姉の方が熱心かも知れません。」

 

管「雑誌で情報収集を行い、気になった方の本を読むという感じですか?」

読「本当に苦しかったので、あまり深く考えず、手あたり次第に本や雑誌を読んでいました。とにかく楽になる事を実践しようと思って、ありがとうと言ってみたり、地獄言葉を言わず、天国言葉を言うようにしていました。」

 

管「地獄言葉に天国言葉ですか。それは初めて知りました。」

読「地獄言葉を言ってしまった時は、キャンセルと言えば無かった事に出来るそうです。雑誌や本で紹介されている方法には、感謝の言葉や行動で示すと言う共通点がありました。でも、それらの方法を実践していく内に、自分の本心を抑え込むような気持が出て来ました。」

 

管「どういう事でしょうか?」

読「生き辛さや、怒りや、苦しみを、ありがとうという言葉で抑え込む形になってしまったんです。吐き出せる場所があったり、私の話に関心を持ってくれる人が居れば別だったのかも知れませんけどね。それで、これは違う、自分に合ってないと思うようになりました。」

 

管「なるほど。」

読「無理矢理ありがとうと言っていると、何でこんな事を言わなければならないのかと、余計に怒りが湧いてくるんです。それで余計に苦しくなりました。」

 

管「確かに、ありがとうというだけでは何も解決しませんし、振る舞いだけ変えても仕方がないですよね。」

読「ゆほびかには、付録として音楽CDや、動画のDVDなどもついてくるんです。それがまたスピっぽくて。」

 

管「そこはオカルト雑誌の月刊ムーに通じる所がありますね。私もムーの付録を集めていた時期があります。」

読「他には、自己啓発の本田健さんや、海外スピ本の翻訳を行っている山川夫妻や、精神科医の越智啓子さんの特集記事もありました。その人達と交流している人の中には、覚醒したと言っている人も居るんです。」

 

管「段々話が怪しくなってきましたね・・・。でも、流石に覚醒者の特集記事はありませんか。」

読「流石にそれは無かったですね。私は心身の不調から仕事が安定しないので、金銭面の不安もあるんです。お金が無いのは、すごく恐い事です。本田健さんはお金の儲け方の話をされるのですが、興味を持ったのはその為です。スピ系は金運の話もしますし、トータルで不安の解消法を教えてくれるんです。」

 

管「敢えて悪く言うなら、不安ビジネスですよね。こんな事も知らないんですかと煽って来て、これがあれば安心と売りつけてくる。」

読「効果がある人と、出ない人が居ますよね。効果があった人がうらやましいし、自分も効果を出したいし、人生で成功もしたいです。」

 

管「うーん、気持ちは分からなくもないですが・・・。」

読「かなりお金も使いましたが、私の場合は残念ながら、あまり効果が出ませんでした。」

 

管「キツいですね、それは。」

読「それで一旦、スピからは離れたんです。他の楽しい事を探そうとして、SNSのスポーツ系コミュニティに入った事もあるのですけど、生き辛さは変わりませんでした。会社の寮から出て一人暮らしをする事も考えましたが、実行に移す勇気がなく、実家に戻りました。でも、家族と居るのも苦痛なんです。」

 

管「居場所がないですね・・・。」

読「それでも薬の力を借りながら、少しづつ回復していきました。最初は洗濯物をたたむ気力さえ無かったのですが、次第に犬の散歩にいけるくらいには回復していきました。というか、回復の為に出来る事を無理矢理やっていった感じです。」

 

管「なるほど。」

読「体力をつける為に水泳をしましたし、声が小さいので発声練習やボイトレなどにも行きました。心療内科で話を聞いて貰えたのも良かったです。親の圧があったのでバイトにも行きました。全ては正社員になって社会復帰する為です。」

 

管「頑張りましたね。」

読「頑張りはしたんですけど何をやっても上手くいかないし、家庭の問題もあって何度も転職する事になるんです。それで心身ともにボロボロになり、この生き辛さの原因を知ったり、解決したくなりました。でも、一人では無理と思い、退行催眠や認知療法のカウンセリングに頼った事もあります。」

 

管「うわぁ・・・。」

読「薬と努力で鬱は寛解しましたが、生き辛さの原因や、仕事が上手く行かない理由は分からないままです。私としては、その原因を突き止めたかったのに。」

 

管「なるほど。」

読「病院やスピでは何も変わらないと思い知らされました。その時は気持ちが楽になったような気がしても、結局は納得できない部分が残ったり、根本解決には至らずに終わるんです。」

 

管「それらは全て、対症療法みたいなものですからね。」

読「深い所と言うか、生き辛さの真の原因を知りたいんです。」

 

管「根治が望みなのですね。生き辛さの真の原因と、悟りや真理が関係していると考えたのですか?」

読「そうです。生き辛さについてネットで色々調べているうちに、本も出している有名ブロガーの雲黒斎さんを知りました。彼のブログの記事の記事で覚醒についての知識を得て、悟りこそが答えかも知れないと思うようになりました。」

 

管「なるほど。」

読「コメント欄に書き込みをしている人の中には、悟った人?も居たようですし、悟れば自分も楽になって、生き辛さも解消するのかなと思いました。」

 

管「ふむ。」

読「それまで何をやってもダメだったし、生き辛くて苦しかったんです。私の苦しさは、一般的な苦しみとは少し違ったので、分かり合える人も居ませんでした。でも、悟り系の人達とは、自分と似た様な所があると思ったんです。」

 

管「確かに。スピリチュアル・ジプシーが最後に行き着くのが、悟り系という面はあると思います。」

読「他の悟り系のブログも読みました。そこには具体的なメソッドや修行法の紹介があったので、少しだけやってみた事もあります。スピ系とは違って、悟り系は地に足がついている気がしました。自分の力で生きられる。本当の自分を知る事が出来るかもしれないと思いました。」

 

管「ほほう。」

読「でも、ダメでした。何も変わらなかったんです。結局、悟り系もスピと同じで、ワンネスとか、ノンデュアリティなどのフワフワとした言葉で人を気持ちよくさせたり、こんな事を知っている自分は凄いと錯覚させるような要素があって、むしろ危険だと思いました。」

 

管「そうですか。」

読「スピ系セミナー(ランチ会)にしても、お金だけ払ってその場限りなんです。そういう所に行っている人達も、何処か気持ち悪い人が多かったですし。」

 

管「私はそういうセミナーに参加した事が無いので、詳しく教えていただけませんか?」

読「スピ系の人同士のコラボイベントがあるんです。占いや、カウンセリング、各種メソッドなどを仕事にしている人達が開催するもので、リッチな気分を味わう為に高級なランチをセッティングしたりするんです。」

 

管「楽しそうですね。女性向けなのかな?」

読「確かに女性はランチ・カフェが大好物ですし、非日常を味わいたい人にとっては良いイベントだと思います。こうやって集客しているんですよ。一人の力じゃ難しいと思ったらコラボ。それはスピ系も悟り系も一緒です。」

 

管「うーむ。」

読「そういうイベントに参加すると、こういう所を見つけられたり、ここに居られる自分は凄いんだ、他の人達とは違うんだ、悟りに近いんだ、御縁があるんだと錯覚するんです。」

 

管「宗教みたいですね。」

読「スピ系はとにかく気持ちよくしてくれるので、驕り高ぶってしまいそうになるんです。アセンションの流行もありましたし、スピと悟りの融合の話を読んでいると、自分も悟れるような気がしてくるんです。でも、何故かハマり切れない部分があったので、自分に合う人を探し続けました。そして、ついにこれはと思える人のブログを見つけたんです。」

 

管「それが例の悟り系カルトのブログですか。」

読「そうです。本人が亡くなっているので、今はもうそのブログも残っていませんが。」

 

管「そのブログのタイトルを聞いてもよろしいですか?」

読「風と空と星-伊勢の菊理姫、です。」

 

管「伊勢の菊理姫ですか。あまり聞かない名前ですね。その名義で有名な覚者や、向禅師とのコラボをしていたのですか?」

読「そうです。覚醒者としての活動期間が4年と短かいので、知名度は低いと思います。他にも覚醒女史とか伊勢菊理という名前で、複数のブログを運営していました。」

 

管「なるほど。伊勢菊理は悟りを体験した覚醒者であり、あなたの師であるとの事ですが、師の悟りを今でも信じていますか?」

読「それがよく分からないんです。悟っているように思える部分もあれば、とてもそうは見えない部分もあって・・・。もし師が本当に悟っていたなら、信じ続けなければ悟りへの道が絶たれるような気がして怖いんです。」

 

管「ならば伊勢菊理が悟っているかを見極めてみましょう。次にお会いする時に、手元にある伊勢の菊理姫についての資料を持ってきていただけますか?」

読「はい、わかりました。よろしくお願いします。」

 

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更新情報

陽向さんから悟りの体験談をいただきました。この貴重な体験談は、管理人が責任をもって管理させていただきます。まことにありがとうございました。

陽向さんの場合

 

2020年対談

Posted by 清濁 思龍