泥中の蓮

2020年動画集, 転迷開悟

今週の動向

関西では蓮の花が咲き始めました。仏教において泥中で咲く蓮は、汚濁の世で開く悟りの象徴とされています。仏教徒?の私にとって蓮は特別な花なので、撮影の際には気合が入ります。

また、蓮の花が咲く時にはポンと音がするようなので、是非ともその音を聞いてみたいですし、出来るなら録音してみたいと思っています。

カメラの素人が撮った写真で申し訳ないのですが、よろしければお楽しみください。

https://ideadragon.tumblr.com/post/623324217367199744/%E8%93%AE%E8%8A%B1%E4%B8%89%E9%80%A3%E7%99%BA

 

 

 結局は人間性の話になる

先週、伊勢の菊理姫(伊勢菊理)という偽覚者に騙された読者様との対談の記事をアップしました。この記事は、悟り系カルトに騙される人を減らしたいと言う読者様本人の願いと、他の読者様達に偽覚者の悪質さと対策を説明したいという管理人の望みが重なった結果として生まれました。

伊勢菊理はもちろんですが、その家族も異常な人物ばかりです。読者様の話では、伊勢菊理がステージ4のがんを患っているのに、たった一度しか見舞いに来なかったり、それなりに裕福なのに入院費・治療費を全く出そうとしなかったりしたそうです。

オウム真理教の浅原彰晃のように、のちにカルト化する人物は子供の頃から危険な兆しを見せていたり、育つ環境が極端に悪い場合が多いものです。だからと言って、罪を犯す前に社会から排除する訳にはいかないのが悩ましい所です。

 

浅原彰晃の場合は、仮に事件を起こさなかったとしても、見る人が見ればすぐに粗悪な偽者と分かります。しかし伊勢菊理の場合は、悟りの体験や、化粧水への思いだけを見ていたのでは、真贋の見分けがつきません。

悟り系スピを大別すると、絶対無派とワンネス派の二つに分類できるのですが、残念ながら明確な見分け方は存在しません。私なりに対カルト対策用のチェックシートを作ろうとした事もあるのですが、どう頑張っても形になってくれませんでした。

また、対カルトの話を突き詰めていくと、対毒親や、対ハラスメントの話にもなっていきます。つまり、これらの問題は根っこが同じなんですよ。悟りの真贋や、宗教的ドグマの話を突き詰めるより、人間性とは何かという視点で考えていく方が得るものが多いのです。

 

対談した読者様は、伊勢菊理と出会う前から、悟りと人格は関係ないという事だけは知っていました。でも、悟った人は凄い試練を乗り越えた人だとか、少なくとも自分よりは正しい判断を下す筈という思い込みがあった所為で、おかしいと思いつつも従ってしまったそうです。

もし、読者様が伊勢菊理の人間性だけを問題にしていたら、黙って従う事など無かったでしょう。悟りに関する予備知識が人の判断を誤らせる事もあるのですから、本当に大切なのは優れた人間性とは、どのようなものなのかという「問い」であると言えましょう。

 

 

誰でも悟る可能性はあるものの・・・

世の中には「悟った私がアナタを救ってあげます、私がアナタを悟らせます!」と豪語する悟りティーチャーが居ますけど、残念ながらそう簡単にはいきません。何故なら、悟りとはエゴの死であり、死の前には必ず断末魔の苦しみがあるからです。

このエゴの断末魔は、禅の世界では「疑団」とか「大疑団」と言われていて、その性質上、回避したり、我慢したり、克服する事などは不可能です。疑団を何かに例えるなら、汚濁の世から浄土に入る前に己を浄化する煉獄の炎であり、決して避けて通る事は出来ないものだと言うしかありません。

ですから、気楽な悟り方などある筈も無く、まだ死ぬ準備が整っていない人が悟りに挑んで良いものでも無いのですが、スピ系の悟りティーチャーやカウンセラーは、営業的な観点から、この不都合な事実を無視しています。

 

いわゆる「悟りの授業」が効果を発揮するのは、既に死ぬ準備が整っている人に対してだけです。逆を言うと、死ぬ準備が整っている人に対してならば、最後の一押しをするだけで悟らせる事が出来ます。

下の動画は、現代を生きる「ムージ」という覚者が、エゴの断末魔に苦しむ女性に最後の一押しをした貴重な瞬間の記録です。この動画に登場する黒い服を着た女性は、この時まで空虚さや虚無感「で」悩み苦しんでいましたが、ムージの一言で空虚や虚無「に」救われます。

女性の状態を正しく見抜き、必要な言葉を投げかけるムージの力量もさる事ながら、この状態、この領域まで自力で歩んで来たこの女性こそが、称賛されて然るべきなのです。

 

 

悟りの瞬間という神秘的な体験に憧れる気持ちや、生きている間に何か価値のある事を成し遂げたいと言う気持ちは分かります。しかし、悟り系のエネルギーワークやセッションを何回か受けたくらいでは、人は何も変わりません。

また、相当なお金と時間をつぎ込んだのに悟れなかったとか、ちっとも生きるのが楽にならなかったという恨みから、アンチ・スピリチュアルに走る人も居ます。でも、阿部敏郎さんや大和田菜穂さんは、別に間違った事を言っている訳では無いのです。

今の社会は、犯罪を犯す前の危険人物から身を守る術は無いに等しく、嫌でも仲良くするしかありません。そんな世の中に生き辛さを感じてスピリチュアルに興味を持ち、その結果、悪党に騙されたり、何の成果も得られずに終わる人の、何と多い事か!

 

私としては、早期リタイア後は世知辛い世の中に背を向けて、人知れず禅的ミニマリズムな隠遁生活を満喫するつもりでした。しかし伊勢菊理の所為で、そうも言っていられなくなってしまいそうです。泥塗れの汚濁の世が、心底から恨めしいです。

 

 

更新情報

noteで、無料の記事を2つ書きました。どんな記事を書いたのかは、noteを見てのお楽しみです。

 

 

2020年動画集, 転迷開悟

Posted by 清濁 思龍