キャンプで自己浄化(クリアリング)

2020年車中泊, 防災, グラウンディング, 風飡水宿(キャンプ)

今週の動向

自然の中で焚火をしたり、料理をしたり、テント泊をしたくなって来たので、奈良県洞川(どろがわ)の「白の平オートキャンプ場」に行ってきました。このキャンプ場を選んだ理由は、キャンプ場のすぐ側で川遊びが出来る事と、ここに宿泊すれば徒歩で洞川を散策する事が出来るからです。

 

 

出発前に、今回のキャンプに必要なギアの準備と、点検を行いました。愛用のテントはロゴスQ-TOPシリーズ、エアマットはモンベル、シュラフはNANGAのマミー型です。カビや破れなども無く、状態は良好でした。

 

 

これはテントの下に敷くグランドシートで、裏地がアルミになっているタイプです。このシートは地面の石や水分からテントを守ってくれますし、ロープで吊ってタープ代わりにしたり、最悪の場合は寝袋にもなります。アウトドアシーンでは必携のアイテムの一つです。

 

 

今回のキャンプの主役?ユニフレームのファイアグリルです。これを忘れてはいけませんね。

 

 

ファイアグリルで使う薪を割る為に、ホームセンターのコメリで手斧(ちょうな)を買いました。薪や枝を削って火口(ほくち)を作る為のナイフ(円空刀)と、料理で使う小型のステンレス包丁です。刃物には鞘が無いと、警察に職質された時に言い訳が出来ません。

 

 

割り箸は調理や食事のみならず、火を熾すのに必要な火口(ほくち)にもなる優秀なアウトドアグッズです。火吹き竹で焚火を管理するのも悪くはありませんが、私は扇子を使います。薪はかさばるので現地で買うのが利口ですが、調べてみて高いようならホームセンターで買っていきましょう。

 

私は丸型飯盒(右上)の愛好家です。何故なら、このステンレス製ツーリング・クッカーがスッポリ収まるからです。収納性を高める為に、飯盒の取っ手は脱着可能にしてあります。左上の赤い取っ手の容器は、エバニュー製のチタン・クッカーです。

 

 

チタン・クッカーの中には、同じくエバニュー製のアルコールバーナーが収まっています。両方ともチタン製でメチャ軽いので、キャンプではなく登山で使う事が多いです。今回のキャンプでは使わない可能性が高いのですが、一応は持って行く事にしました。

 

 

ツーリング・クッカーを丸型飯盒の中に納めてみました。このセットは北海道旅行の際にも活躍しましたし、急な来客などで食器が足らない時にも役立ちます。

 

 

大人気で品薄となり、なかなか入手出来なくなったトランギア製メスティンもあります。アルコールバーナーで使っていたら、丸い跡がついてしまいました(汗)

今回はクッカーとしてではなく、ジッポやオイル缶の容器として持って行く事にしました。これをクーラーボックスの中に入れれば、真夏の車内でも安心です。

ジッポライターの右にあるのは、伊勢菊一で購入した多機能ナイフです。栓抜きと缶切りの機能はもちろん、スプーンとフォークも付いていて二つに分かれるタイプです。キャンプの夜には、フラッシュライトと一緒に首から下げたりします。

 

 

焚火だけでは不安が残るので、スノーピーク製のガスバーナーも持っていきます。フリントが付いているタイプなので、これがあればオイルライター関連のギアが使えない状況になっても何とかなります。

 

 

 

これは登山&防災用のバッグです。少々かさばるのが難点ですが、僅かでも遭難の危険性がある場所に行く時は必ず持っていくようにしています。

 

 

中身はこんな感じです。上列の左から、ソーラーパネルと充電池、コネクター、ヘッドライト、ヘッドライトをランタンに変えるクラッシャブルランタン、熊鈴、ホイッスル。

中列は、水洗用ポケットティッシュ、ウエットティッシュ、シャンプー&リンス、メガネ拭き、歯ブラシ、ロゴス製携帯浄水器、消毒薬も兼ねたリステリン、歯間フロス、ガーゼや包帯などが入った袋。

下列は、大型ゴミ袋x2、軍手、フォーク&スプーン付きナイフ、替えのメガネ、小型ワイヤーロック、油性マジックペン、手拭いです。これで十分とは言いませんが、これ以上は持てないのが困りものです。

 

 

これは普段使いのショルダーバッグに入れたものです。左上から、キャンドル&オイルランタン、フラッシュライト、扇子、水洗可ポケットティッシュ、マスク、ポールペン、買い物用エコバッグ。

左下から、カメラ、レンズ、バッテリー、SDカード、メガネ拭き、ICレコーダー、単三充電池バッテリー、そしてカメラ関連の物を入れるバッグです。

 

 

左上は食材を入れるクーラーボックス、右上は100均ロープとカッティングボードとお盆。左下はプラスチック性の大皿とタッパー。右下は火を扱う時に絶対に必要な16ℓのポリタンク、その下敷きになっているのはテーブルにもなる木製ボードです。

 

 

衣類については、普段使いの甚兵衛や作務衣を持って行きました。下着と靴下は三日分。そして川遊びをする為の水着とバスタオル。靴は散策用のウォーキングシューズと、運転・水場用のクロックスサンダルを持っていきました。以上のキャンプ用品を車に詰め込んで出発です!

洞川や龍泉寺までの道のりは問題無かったのですが、龍泉寺前の三叉路を右に行き、洞川郵便局の左側を抜けて行く道が狭くて、本当にここを通って良いのか迷ってしまいました。そこからの道も車同士のすれ違いもままならないほど狭い道でしたが、困った事と言えばそれくらいですかね。

キャンプ場に到着したのは12時45分。チェックインが13~15時なので、まだ管理人さんは来ていませんでした。電話予約の時点では宿泊場所の割り振りまではしませんが、管理室にある帳簿を見れば、自分の名前と場所が書いてあります。

 

 

今回はソロではなく、キャンプ経験の無い人と同行する事になったので、急遽、椅子代わりの「かしこいバケツ」と、組み立てテーブル、追加のグランドシート、自宅にあったニトリ製の土鍋を持って行きました。テントは一つしか無いので、私は車中泊をしました。

テントを張る場所は重要です。山は天候が変わり易く、突然雨が降ったり、強風が吹き荒れる事もあります。尤も、このキャンプ場は宿泊サイトが砂地なので水はけに問題はありませんし、林の中にあるので風の心配もしなくて済みました。

焚火をする時は風向きに注意して、テントやタープに火の粉が飛ばない所に焚火台を設置します。他のキャンプ用品もナイロン製品が多いので注意しなければいけません。

 

 

宿泊サイトがトイレや水場に近い場所にあると便利ですが、あまりに近い場所だと事ある毎に人が通るのでウザいです。また、サイトのスペースに余白の部分があり過ぎると通路と勘違いする人が出て来るので、物の配置にも気を配りました。

 

 

テントの設置が終わったので、焚火の準備を始めました。手斧(ちょうな)で薪を割ったり、割り箸の先をナイフで削って火口(ほくち)を作ったりしていたら、ポツポツと雨が降り始めました。

 

 

この日の天気は晴れのち曇りとの予報でしたが、想定外の土砂降りになってしまいました。せっかく焚火の火口を作ったのに台無しです。料理と食事の時間もかなりズレ込み、写真や動画の撮影にもかなりの影響が出てしまいました。でも、これがキャンプの面白い所なんですよねえ~。

 

 

仕方が無いので焚火の準備を中断し、名水「ごろごろ水」の採水場まで歩いて行きました。駐車は有料ですが、採水だけなら無料なのです。コックをひねるとジェット水流のような勢いで水が出ます。ポリタンク16ℓは流石に重いので、頭の上に乗せて運びました。

https://ideadragon.tumblr.com/post/627863642043514880/%E5%A5%88%E8%89%AF%E7%9C%8C%E5%90%89%E9%87%8E%E9%83%A1%E6%B4%9E%E5%B7%9D%E3%81%AB%E3%81%A6-%E4%B8%80%E6%9E%9A%E7%9B%AE-%E8%9B%87%E4%B9%8B%E5%80%89%E4%B8%83%E5%B0%BE%E5%B1%B1-%E4%BA%8C%E6%9E%9A%E7%9B%AE-%E8%9F%B7%E8%9E%82%E3%81%AE%E5%AE%AE-%E4%B8%89%E6%9E%9A%E7%9B%AE-%E8%9D%99%E8%9D%A0%E3%81%AE%E5%B2%A9%E5%B1%8B-%E9%81%A0%E3%81%8F

 

 

採水場からキャンプ場に戻りましたが、まだ雨は止みません。仕方が無いので村営洞川温泉センターまでクルマで行きました。温泉にゆっくりと浸かって、運転とテント設営の疲れを癒しました。キャンプ場に戻る頃には雨も止んでいました。

雨が止んだのは良かったのですが、頼りにしていた割り箸の火口や薪が濡れてしまって、なかなか火がつきません。間もなく周囲は真っ暗になると思うと、流石に焦りの気持ちが出て来ます。焦るあまりジッポオイルを薪にかけたりもしましたが、オイルに火がついただけで火口まで燃えてはくれません。

結局、割り箸で作った火口をガスバーナーで炙る事で、どうにか火をつける事に成功しました。薪が湿っているのは表面だけなので、一旦火が付いてしまえば何の問題もありません。しかし、予定していた焚火の動画の撮影は、忙しなさ過ぎて出来ませんでした。無念。

 

 

最初は細い薪を火にくべて熾火(おきび)を作り、火力が安定してきたら太い薪を燃やしていきます。太い薪を何本も一気に燃やそうとすると空気が通わなくなり、煙ばかりが出てしまいます。最悪、火が消えてしまう事もあるので注意が必要です。

焚火は実に楽しいものですが、火を扱う訳ですからそれなりに危険が伴います。ナイロン製の服やフリース素材の服を着ていると、パチンと火が弾けた時に引火する恐れがあります。綿の服も燃えますが、化繊の服とは違って一気に燃えたり、熱で溶けたりする事はありません。

因みに、私が焚火をする時は何時でも消火作業が出来るように、必ず水入りのポリタンクを用意しています。どんなに注意していても、事故は起きてしまうものですからね。

 

 

充分な量の熾火が出来たら、金網を乗せて調理に入ります。トウモロコシやジャガイモをアルミ箔で包んで熾火にそのまま放り込み、水で練った小麦粉を団子状にしてアルミ箔に包んで熾火に放り込んでパンを焼きます。

このパンの焼き方はインドのジャンガル料理(ジャングリー・ボージャン)で、バープレーと言います。ジャンガルはジャングルの意味で、早い話、調理器具を使わない野外料理です。インドでは全粒粉のアタ粉を使いますが、手元に無かったので市販の小麦粉にグラハム粉を混ぜました。

エリンギやシシトウは竹串で串焼きにして、鶏もも肉は両端に竹串を二本刺し、牛肉とソーセージはそのまま網で焼きました。仕上げに土鍋でチリコンカンを作って調理は終了。川の水で冷やしたビールとバーボンを飲みながら、二人で食事を楽しみました。

 

 

翌朝、残ったバープレーを「ごろごろ水」で淹れたコーヒーで流し込みました。インドだと、乾燥させた牛糞の熾火にそのまま小麦の団子を投げ込み、灰を払って食べるようですが・・・。

 

 

パンだけでは物足らなかったので、熾火で焼いたトウモロコシも食べました。チリコンカンは持ち帰って、お弁当にしました。

 

 

 

キャンプ場で購入した一抱えもある薪は、完全燃焼して殆ど灰になりました。トング代わりに使っていた二本の細い薪だけが、炭になって残っています。

 

 

キャンプ撤収の前に、キャンプ場の側を流れる山上川(さんじょうがわ)で川遊びをしました。山上川は大峰山・山上ヶ岳が源流の綺麗な川で、真夏でも冷たい水が流れています。キャンプ場から少し下流の方に行くと、大人でも背の立たないほど大きな淵があります。

 

 

キャンプ場をチェックアウトした後、修験道の龍泉寺に参拝してから解散となりました。

https://ideadragon.tumblr.com/post/627863990234660864/%E5%A5%88%E8%89%AF%E7%9C%8C%E5%90%89%E9%87%8E%E9%83%A1%E6%B4%9E%E5%B7%9D%E9%BE%8D%E6%B3%89%E5%AF%BA%E3%81%AB%E3%81%A6-%E4%B8%80%E6%9E%9A%E7%9B%AE-%E9%BE%8D%E6%B3%89%E5%AF%BA-%E7%B7%8F%E9%96%80-%E4%BA%8C%E6%9E%9A%E7%9B%AE-%E6%B0%B4%E8%A1%8C%E5%A0%B4-%E4%B8%89%E6%9E%9A%E7%9B%AE-%E6%9C%AC%E5%A0%82

 

 

今回のキャンプに同行した人は、突然の雨に狼狽し、燃える焚火を見て安心し、作った料理の美味しさに舌鼓を打ち、静かな夜に狭いテントの中で就寝し、早朝に名水「ごろごろ水」のコーヒーで活を入れ、冷たい川の水で子供のように遊びました。

同行した人はキャンプの知識も無く、出来る事は殆ど無かったのに「楽しかった」と言ってくれました。まだ一人では無理だけど、そのうちソロでキャンプをしたり、車中泊旅行をしてみたいとも言ってくれました。

私は私で突然の雨への対応に追われ、己の段取りの悪さに苦しみ、考えの浅さに打ちのめされましたが、それでもやろうと予定していた事は殆どやれました。アクシデントを自力で乗り越え、同行した人にキャンプを楽しんでもらえた事は自信に繋がりましたし、改めて自然に鍛えられたと思いました。

 

たかが一回のキャンプで人生が一変したりはしませんが、大自然の厳しさを実感し、木火土金水(五行)の恩恵に預かり、古から伝わる信仰に触れる事が心身に良い影響を与えない筈はありません。

生の実感は、死の実感と共に起きるものです。敢えて大袈裟な言い方をすると、我々は今回、自然を相手に立ち回り、立派に生き延び、僅かながらも成長したのです。

生と死のせめぎ合いの中では、小賢しい思考や、チンケなプライドや、意味不明な妄想などは何の役にも立ちません。そんなつまらないものは大自然に殺されて、浄化(クリアリング)されてしまえば良いのです。