座具の自作と、坐禅石の話

2020年11月2日2020年風飡水宿(キャンプ)

今週の動向

丹生川上神社・中社の月参りをしてから、神武天皇ゆかりの夢淵でソロのデイキャンプを行いました。今回は新たに購入したチタン製の小型焚火台を使ってみたり、アルコールストーブのスタンドで枯れ枝を燃やしてみたり、自作した「座具(ざぐ)」を焚火で炙って焼き目をつけるなどして楽しみました。

https://ideadragon.tumblr.com/post/632815414490120192/%E5%A4%A2%E6%B7%B5%E3%81%A7%E3%83%87%E3%82%A4%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%97-%E4%B8%80%E6%9E%9A%E7%9B%AE-%E4%BB%8A%E5%9B%9E%E4%BD%BF%E7%94%A8%E3%81%97%E3%81%9F%E3%82%AE%E3%82%A2%E9%81%94-%E4%BA%8C%E6%9E%9A%E7%9B%AE-%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%96%E3%81%A7%E6%AB%BB%E6%B9%AF%E3%82%92%E4%BD%9C%E3%82%8B

 

 

いつものヘタッピまとめ動画です。動画を編集してYoutubeにUPするまでにかかった時間は、約二時間ほどでした。最初に動画をUPした時よりも、明らかに作業の効率が良くなっています。やはり成長を実感すると嬉しいものです。

 

 

焚火台の話になりますが、チタンは製錬・加工が難しいので、レアメタルの一つに数えられています。鉄に比べて軽量ですが、強度と耐熱性が高いので、登山用品やキャンプのギアに使われる事が多いです。特にチタン製の焚火台は焼き色が綺麗なので、とても人気があります。

チタン製のギアは高額商品になるのが常ですが、Zen Campsのウッドストーブ(焚火台)なら4000円で買えますし、Amazonで購入すれば配送料が無料になるのでお勧めです。

これは組み立て前の焚火台の写真です。四枚の板と一枚の底板、下の二枚を組み合わせるとゴトクになります。

 

 

こういう感じで組み合わせていきます。慣れればすぐに組み上がりますよ。

 

 

完成です。組み立ての所要時間は一分もかかりません。

 

 

残念ながら、ガスバーナーの風防としては使えませんね。

 

 

実際に夢淵で使ってみましたが、燃焼効率が非常に良いですし、強風が吹き荒れる河原でも全然普通に使えました。何より「Zen Camps」というネーミングが良いです。ってか、良過ぎます。そんな名前で販売されてしまったら、買うしかないじゃないですか。なんてこった。

 

 


ZEN Campsの焚火台は、火力は強いものの風に弱いと定評のあるEVERNEW(エバニュー)社のアルコールストーブ(アルスト)がスタンドごとスッポリ入るので、風防兼ゴトクにもなります。アルスト用スタンドも小さな焚火台として使えるので、これまたお勧めです。

 

 

これらの焚火台で熾した火で、杉材で自作した座具に焼き目をつけ、タワシで炭化した部分を落としてから夢淵の水で洗い清めました。この座具は野外で坐禅をする為に作成したものですが、まだ試作品の段階なのでネジ穴を切っておらず、釘で打ちつけただけの単純な作りになっています。

杉材で作成したものなので決して強度は高くないですが、成人男性一人分の体重なら十分に支えきれます。また、熱いものを乗せるテーブルや、緊急時の手つき台にもなりますし、とても軽いので持ち運びの際に邪魔になりません。

このような座具を作ったのは、夢淵の周囲に坐禅をするのに丁度良い形状の石や岩が無いからです。平坦で適切な高さが無い場所では、丹田の姿勢を決める事が出来ないのです。

 

 

坐禅石(ざぜんせき)と磐座(いわくら)

神道には磐座(いわくら)と呼ばれる岩に対する信仰があり、禅の世界にも石の上で坐禅をする習わしがありました。磐座は神の依代(よりしろ)であり、坐禅石は修行の場という違いはありますが、どちらも神聖視されています。

磐座で坐禅を組むなど断じて許されませんが、現存する坐禅石の中には実際に坐禅を組む事が出来るものもあります。例えば、白隠禅師の師である正受老人が住んでいた正受庵の坐禅石や、風外慧薫禅師が住んでいた風外窟の中などがそうです。

因みに、これは正受庵の坐禅石です。ひょっとしたら禅者の坐禅石は、インドのブッダガヤにある「金剛宝座」に倣ったのかも知れませんね。

 

 

これは風外窟の内部の写真です。看板には囲炉裏跡と書いてあります。何処で禅師が坐禅を組んでいたのかは分かりませんが、凄く落ち着いた雰囲気のある場所です。

 

 

これは酬恩庵・一休寺の庭園です。、観音石に向かうようにして四角い座布団のような坐禅石?が配置されています。一休禅師がここで坐禅をしていたかは定かでは無いですし、ここで一般人が坐禅をする機会もまずありませんが、参考までに。

 

 

ちょっとマニアックな話になりますが、何にでも「都合の良い場所」というものがあります。例えば、テントを張るのに都合の良い場所だとか、川遊びや釣りをするのに都合の良い場所というものがありますし、当然の事ながら気功や坐禅をするのに都合の良い場所というのもある訳です。

自然の中で良質な「氣」を発する「氣場」を探し出し、そこで気功や坐禅の修行をすると、通常の何倍もの効果が得られます。でも優れた「氣場」が平らな場所とは限らないので、そのような場所を活用するには、座具や足場になる道具を工夫しなければなりません。

簡単な訓練を行えば、誰でも「氣場」を見つけられるようになります。見つけ方は非常に簡単で、そこに居て気分が良くなるかどうかで分かります。熟練すれば視覚と「氣」の感覚だけでも「氣場」を見つけられるようになりますが、実際に色々な場所で坐禅をしてみた方が早いです。

 

古の仙人達が良質の「氣場」を求めて風水学を修めた理由は分かりますが、古の仏教者や禅師達が石上で坐禅をしたり、野宿の暮らしをしていた理由は分かりません。しかし、分からないからこそ、真似たり、倣ってみる事に意味が出て来るものと考えています。

許されるなら、当時の禅師達の生活を完全にトレースしてみたいくらいですが、流石にそれは無理な話です。でも、現代風にアレンジするなら問題は無い筈ですし、その為に必要になるのがキャンプのギアなのです。

私にとって夢淵は道場であり、ここでのデイキャンプは風飡水宿(ふうさんすいしゅく)の行法です。夢淵の近くにある中社の摂社・本宮は究極のパワースポットであり、深い縁(えにし)で結ばれた我が神「ミヅハノメノカミ」が鎮まる最高の聖地です。

 

 

更新情報

旧記事「坐禅の組み方」をリライトしました。個人的には、ロウソクの火を見つめるトラタカ冥想の本質は、焚火での火遊びにあると考えています。余談ですが、水遊びや土遊びという言葉はあっても、風遊びというのは聞いた事がありませんね。何故でしょう?

坐禅の組み方

 

2020年11月2日2020年風飡水宿(キャンプ)

Posted by 清濁 思龍