賃貸アパートの騒音被害と、その対策

2021年12月4日雑話・備忘録騒音被害

逃げるが勝ちの騒音問題

騒音トラブルは、いつ、誰が巻き込まれてもおかしくない問題であり、しかも解決は困難と認識しておく事が重要です。騒音トラブルは地価の安い賃貸アパートで発生する事が多いのですが、例え戸建てや分譲マンションであっても、完全に回避出来るとは限りません。

街の治安と不動産価格には深い関係があり、基本的に地価の安い所は治安も悪いです。駅前だけが不自然なまでに開発が進んでいる地域や、ショッピングモールだけが栄えていて他の所はシャッター街になっているような地域は避けた方が無難です。

そういう地域は農村のような閉鎖性が残っていたり、都市部に進出する事の出来ない人達の掃き溜めになっている場合があります。染み付いた地域性は正社員になってもそう簡単には抜けないので、例え大企業に就職しても礼節・接遇のレベルが低く、悪い意味で馴れ馴れしい人が多いです。

 

お金がもったいないからと言って家賃をケチると、住民ガチャでハズレを引く確率が高くなります。例えば、管理人の知人は某地方にある月5万円の賃貸アパートの一階に住んでいたのですが、水商売を生業とする人物が二階に転入した直後から騒音に悩まされるようになりました。

その人物は毎晩のように複数の仲間を呼んで、一晩中酒盛りをしていたようです。深夜から朝方まで笑い声と、足音と、トイレを使用する音が途切れないので、知人は「とてもじゃないけど眠れなかった」と言っています。

知人は何度もアパートの管理会社に苦情を入れましたが、騒音の加害者であるその人物は、仲間を呼んで騒ぐことを止めませんでした。耐えかねて警察を呼んだ事もありましたが、静かになったのは警察が二階の部屋に踏み込んだ時だけだったそうです。

 

のちに知人は、騒音の加害者と、アパートの管理会社の役員と、加害者に部屋を紹介した不動産仲介業者を交えて対話の席を設けました。しかし、加害者は知人を逆恨みしていて、仲間なんか呼んでいないと嘘を吐き、何度も苦情を入れられて警察まで呼ばれたと被害者ぶっていたそうです。

知人は自室でICレコーダを使って複数人の笑い声を録音していますし、警察が部屋に踏み込んだ際に複数人の存在が確認されています。それでも事実を認めずに嘘ばかり吐いていたというのですから、呆れるより他はありません。

しかも仲介業者は加害者の肩を持ち、知人に対して「多少の騒音は受け入れるべきだ」と説教をしたそうです。後で分かった事ですが、この仲介業者は加害者と同じ地元の不良グループに属しており、知人の被害状況などは初めから知ろうともしなかったそうです。

 

不動産仲介業の事務所には、宅地建物取引士(宅建士)の資格を持つ人が必ず居ますが、全ての仲介業者が資格持ちという訳ではありません。故に、プロ意識の希薄な元ヤン仲介業者は、何処にでも居ると考えた方が良いでしょう。

不動産価格は治安の数値化であり、治安の悪い地域は不良グループや悪徳業者を生み出します。今の時代、問題のある不動産事務所はSNSやグーグルマップ等の口コミで叩かれるので、昔に比べたら分かり易くなりましたが、それでも油断は禁物です。

 

 

訴訟は最悪の対処法

騒音問題で加害者を訴えるなら、騒音源の特定と、受忍限度を超えている事の証明と、加害者の違法性を証明する必要があります。しかし、これが非常に難しい事なので、弁護士を雇って裁判をしても勝てる可能性は低いと言われています。

騒音問題と訴訟に詳しい専門業者も居なくはないのですが、そのような業者を雇って、証拠を揃えて、裁判で勝ったとしても、裁判費用が賠償金を上回るケースが殆どです。

知人も最初は司法に訴えるつもりでしたが、色々と調べていくうちに訴訟を起こしてもメリットが無い事が分かってきて、結局は諦めてしまいました。恐ろしい事に、ICレコーダの録音内容や、警察を呼んだと言う事実でさえも、裁判での決定打には成り得ないのだとか。

 

残念ながら、騒音問題に関しては司法や警察は全く頼りにならないし、アパートの管理会社にしても出来る事が少な過ぎます。現行法だと騒音加害者の方が圧倒的に有利なので、何度か管理会社に苦情を入れても状況が改善しない場合は、面倒な事になる前にサッサと転居した方が利口です。

管理会社からしてみれば、善良な被害者側の退去は最悪の事態です。管理能力の無い管理会社など存在する意味が無いですし、新たに入居者を募集する為のコストもかかります。つまり、退去の意志を示せば、管理会社も本気で動かざるを得なくなるのです。

「引っ越したら負け」と考える人も居るかも知れませんが、退去によって身の安全を確保しつつ、管理会社を通じて騒音加害者にダメージを与える事が出来ると考えるなら、決して悪い手段ではないと思います。

 

もちろん、被害者としては退去するだけでは面白くないので、管理会社が加害者と対話・交渉する際に有利になるよう、一つでも多くの証拠を集めておきましょう。と言うか、証拠が全く無い状態だと管理会社に「音に敏感なクレーマー」と誤認されかねないし、当然、加害者もそれを狙ってきます。

例えば、ICレコーダーでの録音は裁判での証拠にはなりませんが、管理会社の苦情担当者を味方につけるには十分な威力を発揮します。もし加害者が嘘を吐いても、管理会社に「疑わしい」と思わせるだけの証拠があれば、その嘘は通用しなくなります。

騒音加害者は人間性に致命的な欠陥を抱えているものですし、そんな輩と被害者が話し合いや直接対決などした所で何も解決しません。でも、管理会社を上手く使えば、加害者に敗北感を与えて、反省を促す事が出来るかも知れません。

 

言うならば、証拠集めの手間と、退去にかかる費用は、騒音加害者という「社会の敵」を成敗する為に必要な武器なのです。

 

最終的に騒音加害者は、管理会社から「確たる証拠は無いものの、極めて疑わしい人物」と判断されました。そして管理会社は元ヤンの仲介業者に「あんな奴を入れるなら、キチンと頭を押さえつけろ」と厳命し、アパートに防犯カメラを設置して、二度と仲間を呼べない状況を作り出しました。

司法や警察とは違って、管理会社は権力を持っていませんが、証拠さえあればこれくらいの事はやれるのです。

知人への救済措置が全く無い事には腹が立ちましたが、一応は白黒がハッキリした訳ですし、知人が無実の罪で訴えられる可能性も無くなりました。一つ間違えれば知人がクレーマー扱いされていたかも知れないのですから、ここを落とし所としなければなりません。

 

 

騒音の加害者にならないように

些細な不注意や、これくらい大丈夫だろうという思い込みから、自身が騒音の加害者になってしまうケースもあり得ます。以前、管理人は単身者用の軽量鉄骨アパートの一階に住んでいたのですが、その上階には体重40kg前後の小柄な女性が住んでいました。

早朝の4時になると、上階からけたたましい目覚まし時計の音がして、次にドタバタと走り回る音がし始め、バタンとドアを閉める音がすると同時に全く物音がしなくなります。そして夜の11時頃にドアの音がすると、またドタバタと走り回る音がし始め、30分ほどでまた静かになる訳です。

軽量鉄骨製の建物だと、小柄な女性の足音でも下階に響いてしまうのです。当時、管理人は仕事の影響で昼夜逆転しており、その時間帯は起きている事が多かったのですが、それでも度々うるさいと思う事があったので、早めに引っ越してくれる事を望んでいました。

 

人間とは都合の良い生き物で、自分が出す音に関しては割と無頓着だったりします。それに発達障碍を抱える人の場合は、不注意から大きな物音を立ててしまう事もよくあるので、予(あらかじ)め騒音が出ないように部屋を工夫しておくべきです。

騒音源になり易いのは足音と椅子の音なので、柔らかい材質の敷物や室内履きを用意したり、100均で売っている椅子用の靴下を履かせてみましょう。

騒音源に成り得る椅子やテーブルの無いライフスタイルが理想ですけど、いきなりそういうスタイルにシフトするのは難しいと思います。因みに、管理人は椅子の代わりに長座布団を使い、テーブルの代わりに箱膳という箱型のお膳を使う「禅的ミニマリズム」というスタイルで生活しています。

禅的ミニマリズムとは何か?

 

 

まとめ

残念ながら騒音問題がいつ発生するかは全く予想が出来ないので、日頃から何時でも転居する事が出来るように備えておくか、騒音トラブルが発生し難い場所を選んで住むしかありません。

賃貸アパートに住む場合は、なるべく新築のアパートを選びましょう。古いアパートは設備も古いので何かと住み難いですし、騒音や耐震の対策も不十分です。家賃は少し高くなりますが、ダイワハウスのアパートは基本的に良く出来ているのでお勧めです。

しかし、ダイワハウスの物件であっても軽量鉄骨製の建物は音が響き易いので、お金に余裕があるなら鉄筋コンクリート製のアパートかマンションを探しましょう。

 

安いアパートを借りると設備面での不満が増えますし、各種トラブルに巻き込まれる確率も上がります。地価の安い地域は不良も多いので、子育てにも向きません。結局、安物買いの銭失いで、家賃をケチると結局は高くついてしまうという事です。

 

2021年12月4日雑話・備忘録騒音被害

Posted by 清濁 思龍