賃貸アパートの騒音被害と、その対策

2021年7月17日雑話・備忘録騒音被害

いつ誰が巻き込まれてもおかしくない

騒音トラブルは、いつ、誰が巻き込まれてもおかしくない問題であり、しかも解決は困難と認識しておく事が重要です。騒音トラブルは地価の安い賃貸アパートで発生する事が多いのですが、例え戸建てや分譲マンションであっても、完全に回避出来るとは限りません。

街の治安と不動産価格には深い関係があり、基本的に地価の安い所は治安も悪いです。駅前だけが不自然なまでに開発が進んでいる地域や、ショッピングモールだけが栄えていて他の所はシャッター街になっているような地域は避けた方が無難です。

そういう地域は農村のような閉鎖性が残っていたり、都市部に進出する事の出来ない人達の掃き溜めになっている場合があります。染み付いた地域性は正社員になってもそう簡単には抜けないので、例え大企業に就職しても礼節・接遇のレベルが低く、悪い意味で馴れ馴れしい人が多いです。

 

お金がもったいないからと言って家賃をケチると、住民ガチャでハズレを引く確率が高くなります。例えば、管理人の知人は某地方にある月5万円の賃貸アパートの一階に住んでいたのですが、水商売を生業とする人物が二階に転入して来てから騒音に悩まされるようになりました。

その人物は毎晩のように複数の仲間を呼んで、一晩中酒盛りをしていたようです。深夜から朝方まで笑い声と、足音と、トイレを使用する音が途切れないので、知人は「とてもじゃないけど眠れなかった」と言っています。

知人は何度もアパートの管理会社に苦情を入れましたが、騒音の加害者であるその人物は、仲間を呼んで騒ぐことを止めませんでした。耐えかねて警察を呼んだ事もありましたが、静かになったのは警察が二階の部屋に踏み込んだ時だけだったそうです。

 

のちに知人は、騒音の加害者と、アパートの管理会社の役員と、加害者に部屋を紹介した不動産仲介業者を交えて対話の席を設けました。しかし、加害者は知人を逆恨みしていて、仲間なんか呼んでいないと嘘を吐き、何度も苦情を入れられて警察まで呼ばれたと被害者ぶっていたそうです。

知人は自室でICレコーダを使って複数人の笑い声を録音していますし、警察が部屋に踏み込んだ際に複数人の存在が確認されています。それでも一切事実を認めずに我田引水の身勝手な話を捲し立てていたというのですから、呆れるより他はありません。

しかも、仲介業者は加害者の肩を持ち、知人に対して「多少の騒音は受け入れるべきだ」と説教をしたそうです。因みに、この仲介業者は加害者の知り合いで、知人の被害状況などは知ろうともしなかったとか。

 

不動産仲介業の事務所には、宅地建物取引士(宅建士)の資格を持つ人が必ず居ますが、全ての仲介業者が資格持ちという訳ではありません。故に、プロ意識の希薄な仲介業者は普通に居ますし、正社員になっても地元の不良グループとの関係を断てない仲介業者も居るようです。

低劣な地域性は不良グループや悪徳業者を生み出しますし、不動産価格は治安の数値化とも考えられます。今の時代、問題のある不動産事務所はSNSやグーグルマップ等の口コミで叩かれるので、昔に比べたら分かり易くなりましたが、それでも油断は禁物です。

 

 

騒音被害の訴訟はお勧めしない

騒音問題で加害者を訴えるなら、騒音源の特定と、受忍限度を超えている事の証明と、加害者の違法性を証明する必要があります。

しかし、これが実質的に不可能に近い事なので、弁護士を雇って裁判をしても勝てる可能性は低いと言われています。また、仮に強力な証拠を揃えて裁判で勝ったとしても、裁判費用が賠償金を上回るケースが殆どなのだとか。

知人も最初は司法に訴えるつもりでしたが、色々と調べていくうちに訴訟を起こしてもメリットが無い事が分かってきて、結局は諦めてしまいました。恐ろしい事に、ICレコーダの録音内容や、警察を呼んだと言う事実でさえも、裁判での決定打には成り得ないそうです。

 

残念ながら、騒音トラブルに関しては司法や警察は全く頼りにならないし、住宅の管理会社にしても出来る事が少な過ぎます。現行法では騒音加害者の方が圧倒的に有利なので、管理会社に苦情を入れても状況が改善しない場合は、面倒な事になる前にサッサと転居した方が利口です。

「引っ越したら負け」と考える人も居るかも知れませんが、退去によって管理会社に損害を与える事が出来ますし、そうなれば管理会社も再演を防ぐ為に本気で動かざるを得なくなります。つまり、退去は騒音の加害者を追い詰める為に、どうしても必要な事だとも考えられるのです。

ICレコーダーでの録音は、裁判での証拠にはならない可能性が高いものの、住宅管理会社の苦情担当者を味方につけるには十分過ぎるほどの威力を発揮します。

 

もし騒音加害者が開き直って嘘を吐いても、録音によって嘘と証明すれば、加害者と住宅管理会社との信頼関係を崩壊させる事が出来ます。そして、その末にあるのは加害者の強制退去です。そこまで話を持っていくのは大変ですが、警察や司法に期待するよりはまだマシです。

 

 

騒音の加害者にならないように

些細な不注意や、これくらい大丈夫だろうという思い込みから、自身が騒音の加害者になってしまうケースもあり得ます。以前、管理人は単身者用の軽量鉄骨アパートの一階に住んでいたのですが、その上階には体重40kg前後の小柄な女性が住んでいました。

早朝の4時になると、上階からけたたましい目覚まし時計の音がして、次にドタバタと走り回る音がし始め、バタンとドアを閉める音がすると同時に全く物音がしなくなります。そして夜の11時頃にドアの音がすると、またドタバタと走り回る音がし始め、30分ほどでまた静かになる訳です。

軽量鉄骨製の建物だと、小柄な女性の足音でも下階に響いてしまうのです。当時、管理人は仕事の影響で昼夜逆転しており、その時間帯は起きている事が多かったのですが、それでも度々うるさいと思う事があったので、早めに引っ越してくれる事を望んでいました。

 

人間とは都合の良い生き物で、自分が出す音に関しては割と無頓着だったりします。それに発達障碍を抱える人の場合は、不注意から大きな物音を立ててしまう事もよくあるので、予(あらかじ)め騒音が出ないように部屋を工夫しておくべきです。

騒音源になり易いのは足音と椅子の音なので、柔らかい材質の敷物や室内履きを用意したり、100均で売っている椅子用の靴下を履かせてみましょう。

理想は椅子無しテーブル無しの生活ですが、いきなりそういうスタイルにシフトするのは難しいかも知れません。因みに、管理人は椅子の代わりに座布団を使い、テーブルの代わりに箱膳という箱型のお膳を使うモダン和風的なスタイルで生活しています。

 

 

残念ながら騒音問題がいつ発生するかは全く予想が出来ないので、日頃から何時でも転居する事が出来るように備えておくか、騒音トラブルが発生し難い場所を選んで住むしかありません。

賃貸アパートに住む場合は、なるべく新築のアパートを選びましょう。古いアパートは設備も古いので何かと住み難いですし、騒音や耐震の対策も不十分です。家賃は少し高くなりますが、ダイワハウスのアパートは基本的に良く出来ているのでお勧めです。

しかし、ダイワハウスの物件であっても軽量鉄骨製の建物は音が響き易いので、お金に余裕があるなら鉄筋コンクリート製のアパートかマンションを探しましょう。

 

安いアパートを借りると設備面での不満が増えますし、各種トラブルに巻き込まれる確率も上がります。地価の安い地域は不良も多いので、子育てにも向きません。結局、安物買いの銭失いというやつで、家賃をケチると結局は高くつくという事です。

 

2021年7月17日雑話・備忘録騒音被害

Posted by 清濁 思龍