風飡水宿・その壱

2021年9月16日風飡水宿(ミニマム・キャンプ)風飡水宿(キャンプ)

本来無一物

風飡水宿(ふうさん すいしゅく)とは、臨済宗・大徳寺の住持を勤めた一休宗純禅師の言葉であり、大徳寺を開山した大燈国師が20年間、五条大橋の下で悟りを極める聖胎長養の修行に励む様子を表現したものです。

修行中の大燈国師は、風に吹かれながら食事を摂り、川辺で野宿をしていたようで、その姿は髪や髭が伸び放題でボロボロの服を身に纏い、周囲の乞食と見分けがつかないほどみすぼらしかったと言われています。

当サイトではその逸話に肖(あやか)って、ミニマムスタイルのキャンプを「風飡水宿ノ行(ふうさんすいしゅくのぎょう)」と呼称しています。

 

風飡水宿ノ行は、修行中の大燈国師やインドのヨーガ行者(サドゥー)に倣い、無駄を削ぎ落した最低限の持ち物でキャンプをする事で、一時的に文明社会から距離を取り、人間本来の在り方に立ち返ろうとするものです。

また、自然の中で焚火を熾し、料理と食事という生命活動を支える行為をする事で、生物としての原始的・本能的なサバイバル精神を取り戻し、そこから新たに個性と自主性を育む事が出来ます。

その上、焚火には邪念・雑念を焼き払って人の心を安定させる効果もあるので、現代人が患いがちの脳疲労や情報中毒を緩和する事も出来ます。

脳疲労を回復させる方法

 

 

しかし、キャンプをするには専門的な知識と道具(ギア)が必要なので、知識ゼロの状態から一人で始めるのは難しいと言わざるを得ません。

「100均アイテムだけでもキャンプは可能」と主張する人も居ますが、飽くまでも「出来る」というだけで、楽しめるかどうかは別の話になります。

管理人としては、使い勝手の良いキャンプ・ギアを揃え、段階を踏んで少しづつ難しい課題にチャレンジしていく方が良いと考えています。なので、いきなり本格的なキャンプで焚火をするのではなく、ガスバーナーを使う日帰りの「ソロBBQ(バーベキュー)」から始める事をお勧めします。

 

 

ソロBBQのやり方

野外でお弁当を食べるのが目的のピクニックとは違って、ソロBBQは野外で火を使って料理をする事を楽しむものです。自宅で料理をするのとは勝手が違うので、最初は持って行くギアは必要最小限にして、なるべくシンプルな料理を作るようにしましょう。

 

 

イワタニ社のガスバーナー

アウトドア用のガスバーナーは種類が多いので、何を選べば良いのか分からないと思います。その場合は、とりあえずイワタニ社のガスバーナーを購入しておけば間違いありません。適合するガスボンベはコンビニやスーパーマーケットでも売っているので、防災グッズとしても優秀です。


 

 

グランドシート

グランドシートは、キャンプや防災におけるマストアイテムの一つです。ソロBBQでは敷物として使いますが、本来はテントの底を保護する為に敷くものです。キャプテンスタッグのグランドシートは、同社のソロテントに対応しており、ソロBBQからソロキャンプに移行した後も使用できるので無駄がありません。

 

 

ホットサンドメーカー

ホットサンドメーカーは、本来はホットサンドを作る為のものです。でも、実質的に両面焼きの小型フライパンなので、肉を焼いたり、冷凍食品を使った料理をする事も出来ます。もちろん自宅でも普通に使えますし、アルミ製の物なら軽量で携帯性も優れているので、購入しておいて損はありません。

 

 

ソロBBQのレシピ

シングル・ガスバーナーと、グランドシートと、ホットサンドメーカーの「三種の神器」を入手したら、ソロBBQで作る料理について考えてみましょう。

自宅での料理と野外での料理は勝手が違うので、最初はシンプルな料理から始めた方が良いです。野外での料理に慣れないうちから、手の込んだ料理を作ろうとすると大抵は失敗するので、手始めに自宅でホットサンドを作ってみましょう。

食パンにハムとチーズを挟んでコショウを振ってから焼いて食べるだけでも美味しいですし、ツナ缶を開けてマヨネーズをモリモリ乗せて粗びきコショウをパラパラ振ってから焼くのもオツなものです。

 

 

ホットサンドメーカーでの料理に慣れてきたら、ステーキを焼いてみるのも一興です。シングル・ガスバーナーを使えば良い練習になります。

 

 

発想の勝利と言いますか、こんな料理の仕方もあるのかと驚かされた動画です。

 

 

「エガちゃんねる」でも、ホットサンドメーカーで変わり種の料理を作っています。正直、あまり参考にならないメニューですが、ウケを狙うなら有りだと思います。

 

 

自宅にガス火OKのケトルがあれば、野外でコーヒーやお茶を淹れる野立て(のだて)というスタイルを楽しめます。この際ですから、ホームセンターで販売しているアウトドア用のケトルを購入する事を考えてみてはいかがでしょうか?

管理人もアウトドア用のアルミ製ケトルを持っています。散々キャンプで使って焚火の煤や薪の樹脂の煙で真っ黒にしてしまいましたが、自宅でもこれを普通に使っています。ガス火にかけると少しだけ焚火の匂いがするのですが、それがまた堪らないのですよ。

ついでにキャンプ用のコッヘル(クッカー)も購入すれば、カップラーメンや、レトルト食品、フリーズドライ食品なども楽しめます。お勧めのクッカーやケトルについては風飡水宿・その弐で説明させていただきます。

 

 

シングル・ガスバーナーと、グランドシートと、ホットサンドメーカーの「三種の神器」を入手し、作りたい野外料理のレシピが決まったら、GoogleMAP等で近くにBBQが出来る公園があるかを調べてみましょう。

防災公園に指定されている所はBBQガーデンが併設されている事が多いですし、予約をすれば無料で利用させてもらえる所もあります。無料かつ予約なしで行っても大丈夫な場所を見つけられれば最高なのですが、残念ながらそういう所は少ないものです。

都合の良い場所が見つかったら、実際にソロBBQを楽しんでみてください。

 

一応、自宅のベランダでBBQをする「ベランピング」というスタイルもありますが、音や煙を出さないように気を遣わなければいけないので、あまりお勧めは出来ません。