磐船神社(いわふねじんじゃ)と奈良湖について

2021年神社仏閣巡り

今週の動向

先週参拝した東大阪の石切劔箭神社(いしきりつるぎやじんじゃ)と何らかの関係があるかも知れないと思ったので、奈良県の石上神宮(いそのかみじんぐう)に行ってきました。

石上神宮は饒速日命(にぎはやひのみこと)を始祖とする物部氏(もののべし)が建立した神社であり、饒速日命が所持していた十種神宝(とくさのかんだから)に宿る布留御魂大神(ふるのみたまのおおかみ)を御祭神としています。

饒速日命は天磐船(あめのいわふね)と呼ばれる船形の巨岩に乗って生駒山(いこまさん)に降臨したとされており、大阪府の北東にある磐船神社(いわふねじんじゃ)には天磐船と言い伝えられている巨岩を御神体として祀っています。

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別の日に磐船神社に行ってきました。御神体の天磐船に参拝するのは簡単ですが、古の行場である岩窟を拝観するなら準備が必要です。拝観はAM9時~日没までで、水曜日と木曜日の拝観は休止、雨天の拝観は禁止となっています。

年齢は10~76歳の間で、必ず二人以上で岩窟に入る事になります。岩窟内の写真撮影は禁止ですし、荷物は受付で預かってもらう事になるので、カメラやスマートフォンを持ち込む事は出来ません。

岩窟内は岩が湿っていて滑り易く、中には這って歩くような場所もあるので、汚れても良い服装が望ましいです。ハイヒールや革靴は危険なので禁止、スニーカーも素材によっては禁止です。受付で草鞋(わらじ)を貸してもらえるようなので、それに履き替えるという手もあります。

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饒速日命とその一族は、生駒山に降臨してから大和国(奈良県)に移ります。後に九州出身で東征を目指す神武天皇の傘下に入り、没後は生駒市の白庭山に葬られました。饒速日命が所有していた十種神宝は現存していないか、それと思わしきものが国内の神社で祀られています。

奈良県はヤマト王権が始まった土地であり、百済国から仏教が公伝された土地であり、神仏習合が始まった地でもあります。県内には歴代天皇の皇居や皇室関係者の古墳が無数にあり、北は生駒山地、西は金剛山地、南は龍門山地、東は宇陀山地に囲まれた盆地になっています。

弥生~古墳時代は盆地が巨大な湖(奈良湖)になっていて、山麓の周辺は湿地帯になっていたようです。飛鳥時代に入ると奈良湖は小さくなり、湿地帯も減っていきました。その当時に作られた山辺道(やまのべのみち)は、湿地を避けるように曲がりくねっています。

 

奈良盆地は生駒山、金剛山、三輪山などの霊山に囲まれており、風水的には非常に優れた土地の筈ですが、どういう訳か盆地全体の「氣」が停滞していて、これからバリバリ働いて稼ごうとする若い人が住むのには不向きな土地になっています。

奈良公園周辺の「氣」はまだ良いのですが、その南側の大和郡山市や天理市の周辺は停滞どころの話ではありません。ひょっとしたら天理教本部の「ぢば」や石上神宮が関係しているのかも知れませんが、まるで排水溝のように土地の「氣」が吸い込まれているような印象があります。

「氣」の停滞は、更に南側の大和高田市、橿原市、桜井市あたりから緩和されていきますが、良く言えば田舎らしく大らかな土地柄、悪く言えば雑で投げやりな土地柄になっていきます。その所為か、ガラの悪い者や、悪い意味での変人が多いです。

 

正直、奈良県の南部は新しい文化を育めるような土地ではないと思うのですが、何故か饒速日命と神武天皇は奈良に定住し、後に日本初の首都である藤原京まで誕生しています。ひょっとしたら今と昔では土地が持つ「氣」の質が違うのかも知れませんが、その違いを生む原因は何だったのでしょうか。

ふと思い当たったのが、奈良湖の存在です。縄文時代から弥生時代にかけて、古代人は奈良湖の湖畔に住み、漁業を行ったり、水路として活用していました。しかし、聖徳太子が活躍する飛鳥時代になると奈良湖は殆ど干上がってしまい、泥濘化した土地と、小さな湖沼が大量に残りました。

恐らく、その頃から土地が持つ「氣」が変節し始めたのでしょう。莫大な資金を投じて造営した藤原京は16年で遷都する事になり、その後も短い期間で何度も遷都を繰り返し、最終的に琵琶湖の付近に平安京を造営するまで迷走が続きました。

 

とは言え、湖沼などの止水を司る水神と縁がある私にとって、奈良県はとても居心地が良い所です。特に天香久山の周辺には郷愁のようなものまで感じますが、奈良県は盛りを過ぎた黄昏の地なので、住むにはそれなりの適性が必要になります。

土地との相性が全てではありませんが、それでもやはり土地との相性は無視出来ないし、とりあえずパワースポットの近くに住めば大丈夫と言う事にもなりません。

「今の自分に相応しい場所」を選んで住まないと、何時まで経っても馴染めなかったり、どんなに頑張っても上手く行かなかったり、頻繁にトラブルに巻き込まれたりします。こんな事を言うと、まるでインチキ占い師みたいですけどね・・・。

 

 

神社仏閣巡りの功徳

「今の自分に相応しい場所」か否かを知るには、現住所から最も近い神社仏閣に行ってみるのが一番です。相応しい場所に住んでいるなら、その場所に受け入れられているような感じがしますし、違うなら相手にされていない感じがする筈です。

この「受け入れられているか否か」の感覚を磨いていくと、次第に神仏の感情そのものである「御神気(ごしんき)」を感得する事が出来るようになっていきます。

御神気を感得するコツは2つあり、一つは神仏には感情があると知り、それを読もうとする事と、もう一つは神社仏閣の成り立ちや、歴史に興味を持つ事です。相手の事を知ろうとしたり、その背景に関心を持つ事は、人間同士の関係を作る事にも通じます。

 

誤解を恐れずに言うと、神社は割とライトでフランクな人間関係という感じですけど、寺は上下関係がハッキリしている暑苦しい人間関係に例える事が出来ます。仏教は「平等」を説く宗教ですが、寺は修行をする為の場所なので、どうしても厳しい雰囲気になるのです。

厳しい雰囲気が肌に合わないなら、まずは観光地化している神社仏閣に行ってみた方が良いかも知れません。なるべく大きな神社仏閣の祭りやイベントに参加して、少しづつ親しんでいくと良いでしょう。

「悟り」に興味がある人の場合は、宗派を問わず本山格の禅寺に行ってみましょう。岩手県の正法寺や、鎌倉の建長寺、福井県の永平寺、石川県の總持寺祖院、京都の黄檗宗・萬福寺などでは、本格的な坐禅修行の雰囲気を味わう事が出来ます。

 

神社仏閣や霊山霊場に特有の雰囲気を味わえば味わうほど、その「成分」が身に沁み込んでいき、より強い縁を結べるようになっていきます。私も禅の道を知ったのは20年も前の事ですが、本格的に道を歩み始めたのは最近です。

ゆっくり、じっくりと時間をかけて、心身に禅の「成分」を沁み込ませていき、ついにそれ無しでは生きられなくなりました。あまり計画的にやってきた事ではありませんでしたが、結果的にはこういう事になった訳です。

神社仏閣に親しめば親しむほど、我々は「目に見えない世界」に近づいていきます。個人的には、それこそが神社仏閣巡りの功徳だと考えています。

 

 

更新情報

まだ時期尚早とは思いましたが、新カテゴリ「見道の勧め」を作成しました。これからゆっくり、じっくりと時間をかけて、世の中に見道(けんどう)の「成分」を染み込ませていきたいと考えています。

見道(けんどう)とは何か?

 

2021年神社仏閣巡り

Posted by 清濁 思龍