ミニマム・キャンプと、ウクライナ侵攻
今週
四国での「キャンプ遍路」を想定して、約1週間ほど野外で生活する為の訓練を重ねています。今の所、ガス・バーナーとアルコール・ストーブをフル活用する方向で考えていますが、試しにホームセンターで購入出来る「成形炭」も使ってみました。
結論から言うと、成形炭の熱効率は微妙でした。何個も使えばそこそこの火力になるのですが、そうなると今度はコスパが悪くなります。成形炭は一個あたり約23円なのですが、ZEN Campsの焚火台だと4個は使わないと湯を沸かす事も出来ません。
とは言え、4個でも100円以下ですし、ほったらかしても2~3時間は燃え続けてくれるので、これはこれでアリかなと思っています。アルストの方が火力はありますが、燃料用アルコールを車の中に積んだまま、神社仏閣を巡るというのもおっかない話です。
ロシアのウクライナ侵攻
2022年2月24日に、国連の常任理事国であり核兵器を所有するロシアによる、ウクライナへの侵攻が始まりました。この記事を書いた3月5日の時点では、ロシアはウクライナの首都・キエフを包囲し、チェルノブイリ原発と、ウクライナ最大のザポリージャ原発を制圧(?)しています。
ロシアは侵攻の理由がウクライナ側にあると主張し、ウクライナは侵攻の理由をロシア側にあると主張しています。双方の主張は全く嚙み合っていないので、どちらかが、あるいはどちらも嘘を吐いている事になります。
しかし、国連の常任理事国という立場にあるロシアが、国連での対話や提訴という手順を飛ばして武力行使を始めた訳ですから、疑わしいのはロシア側であると断定せざるを得ません。しかも原発を制圧したり、核兵器で全世界に脅しをかけるなど論外です。
今回の戦争におけるロシアの暴挙を見逃せば、国連やNATOは圧倒的な軍事力や核による威嚇の前に無力であり、民主国家よりも専制国家の方が優位だという事が証明されてしまいますし、そうなれば同じ常任理事国の中国も本気で動き始めるでしょう。
ですから、日本としても今回のウクライナ侵攻を指を咥えて見ている訳にはいかず、何らかの形でウクライナを支援しなければなりません。戦争の支援ですから、どういう使われ方になるか分かったもんじゃないですけど、とりあえず私もウクライナ大使館に少額の寄付をしました。
岸田内閣はロシアに対して思い切った経済制裁を課しましたが、当然の事ながらロシアは反発して「北方領土の主権を主張することは永遠に忘れた方がいい」と言い放ちました。恐らく、今後もロシアからは様々な形の報復がある事でしょう。
ひょっとしたら経済制裁への恨みから、ロシアは北海道への侵攻を始めるかも知れません。もしそうなったとしても、どうやらアメリカを含む諸外国は頼りにならないみたいなので、今後は自主防衛について真剣に考えなければいけません。
因みに、ロシアよりも軍事力で劣るウクライナは、市民が体を張って戦車を止めたり、火炎瓶によるゲリラ攻撃によって侵攻を食い止めています。市民ゲリラは戦争のルール違反ではありますが、侵略されている側に「抵抗するな」とは言えません。
ウクライナは手段を選べるような状況では無い所為か、プロパガンダを含めて平常時では考えられないようなエゲツない真似もしています。しかし、北方領土のように戦争で奪われた領土は戦争で奪い返すしか無いですし、国全体を奪われたら取り戻す術は無いので、止むを得ない部分もあります。
日本には憲法9条がありますが、日本に対して恨みを持つ国に対しては何の抑止力にもなりません。だからといって今から核武装・核共有に走るのも違いますし、そもそも資源の無い日本がいくら頑張っても軍事的に優位にはなれません。
日本は情報と経済を武器にするしか無い国です。その為に出来る事と言えば、各自が日々の仕事を頑張って国全体の経済力を底上げしたり、各種不買運動に耐えられるよう自給率を上げたり、各種ボイコットを厭わずに意志の強さをアピールする必要があります。
普段から日本国民の意志の強さと団結力を見せておけば、有事の際にも団結力も発揮すると想像させる事が出来ます。そして我々が度重なる自然災害にも屈しなかった事は全世界が知っていますから、後はどうやって有事の団結力を想像させるかです。
個人的には、それはウクライナへの目に見える形での支援と、ロシアへの徹底的な経済制裁と不買運動によって示す事が出来ると思っています。ただし、これは善行などでは無く、飽くまでも日本の国益を考えての事です。