プロパガンダと空性

2022年

今週の動向

毎年3月1日~15日に東大寺で行われる「お水取り」を見に行きました。と言っても、実際に見たのは最終日・満行の一番最後、午後1時過ぎから行われる四座講(しざこう)と呼ばれる日本最古の部類に入る仏教儀礼(法会)だけです。

「お水取り」の正式名称は修二会(しゅにえ)と言い、東大寺の初代別当を勤めた良弁の弟子が笠置山の千手窟で悔過(けか)の行法を創始し、それが東大寺に伝わったものと言われています。修二会は万民の罪を贖う懺悔の礼拝行であり、11人の僧侶が約三週間にわたって行う苦行です。

東大寺は奈良仏教・南都六宗の一つ華厳宗の総本山であり、その思想(四法界)は現存する仏教宗派の中では最も管理人の思想(見道)に近いと言えます。でも、華厳思想は難解過ぎた為に民間に浸透せず、鎌倉仏教に駆逐されてしまいました。

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別の日にキャンプに行きました。最初は茶柱さんと合流するつもりだったのですが、かなり風が強いし雨の予報も出ていたので、ステルス張りでのタープ泊ソロキャンプにしました。まだまだ拙い部分もありますが、悪条件の中でもタープ泊が出来るという自信を獲得しつつあります。

もし、茶柱さんが騒音問題に直面していなかったらルームシェアはしていないし、ルームシェアをしなかったら生駒山や笠置キャンプ場には行っていないし、笠置キャンプ場に行っていなかったら笠置山や東大寺や春日大社に関心を持つ事も無かった筈です。

これまでの私の関心は神仏習合が始まった飛鳥時代にあって、奈良時代にはそれほど興味がありませんでした。でも、第45代・聖武天皇が奈良の大仏を作ったり、遷都を繰り返したり、全国に国分寺を建立した事を理由を知るにつれて、次第に奈良時代にも関心を持つようになっていきました。

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聖武天皇の時代にはウイルス性の天然痘が大流行したそうですが、現代ではコロナウイルスがパンデミックとなっています。コロナのみならず、ロシアのウクライナ進攻や、東北の地震などもあって、なかなか心穏やかには暮らせないものです。

本来なら人間の頭脳は身の回りの情報を処理するだけで精一杯なのですが、現代人はメディアを通じて世界中の情報を強制的にインプットされてしまうので、脳を休める暇がありません。スマフォをいじる時間を減らすなどして上手く情報量を制限しないと、誇張抜きで頭がおかしくなります。

因みに、私の祖母は90歳を超える高齢者ですが、私が会社で見て来た平成生まれの若者と比較すると、精神的な耐久力に段違いと言えるほどの差があります。その耐久力の差は、無駄な情報の少なさと、脳の健全さにあるような気がしてなりません。

 

ウクライナ侵攻に関しても、常任理事国であるロシアが国連での問題提起や提訴という正規の手順を飛ばして武力侵攻をしているのですから、本来なら陰謀論や責任論やプロパガンダ云々について考える必要は無い筈です。

このままロシアが武力で押し切って勝利を収めれば、いくらもしないうちに次の侵攻を始めるでしょうし、それは中国に悪い学びをさせる事にもなります。そう考えれば、今は経済的なダメージを覚悟してでも、専制国家を叩くべき時だと言う事くらい分かりそうなものです。

ロシアにもそれなりの言い分があるでしょうし、ウクライナにも落ち度はあるでしょう。また、欧米諸国の思惑や、左翼系メディアによる意図的な情報操作も見え隠れして非常に不愉快ではありますが、そこはあまり重要ではありません。

 

そもそもロシアとウクライナの関係なんて複雑過ぎて、とても我々日本人には把握しきれませんし、況してや今はプロパガンダばかりで正しい情報が手に入らない状況なのですから、どちらの言い分が正しいのかという判断は保留するより他はありません。

でも、中には判断が保留出来ない人が居て、そういう人ほど陰謀論に嵌り易い傾向があるようです。真実を知りたいという知的欲求や、真実を知る事で安心したいという欲求は誰もが持っているものですが、思考の軸と言うか、根本・本質を見失った人は、簡単に情報に踊らされてしまいます。

情報に踊らされないようにするには、欲望や不安に耐えられるだけの精神的な耐久力を養う事が肝要です。そしてその精神力を養うには、まず脳疲労を癒す事から始める必要があります。

脳疲労を癒すトラタカ冥想・改

 

 

あらゆる問題を解決する魔法のような方法など存在しませんし、「これさえやっていれば誰でも必ず救われる」という謳い文句を口にするのは、昔から詐欺師と相場が決まっています。そして我々一般人がいくら詐欺についての知識を蓄えても、詐欺師は必ずその上を行きます。

詐欺師は我々の無知に付け込んできますが、知らない事は知らないと素直に認める人や、分かった気になって安心しようとする人間の精神構造をキチンと把握している人は騙せません。そしてこれはマインド・コントロールや、プロパガンダについても言える事です。

人間は全知全能の存在ではありませんし、別に全知全能でなくても構いません。世界中の出来事を正確に把握するなど不可能ですし、予(あらかじ)め全てを知っておく必要もありません。ただ、自分自身というか、人間の肉体的・精神的な特徴については、ある程度知っておいた方が良いと思います。

 

特に人間の認識能力や、物の見方についての学びは即効性が期待出来ます。畢竟、仏教は空、無我、無自性と説きますし、華厳宗の四法界説も物の見方の話です。例え知的理解であっても「空相とは何か」を理解すれば、騙される確率はかなり下がります。

人間の認識能力は「自分こそが正しい」と思うように出来ていますが、という真理は「果たしてそうかな?」という疑問を常に投げかけてくるので、心理的な暴走を防ぐブレーキの役割を果たします。

あらゆるものに実体は無く「空」であり、実体が無く「空」であるという事は、あらゆる物事はどのような見方も出来るし、唯一絶対の見方は存在しないという事です。だから「物は考えようだ」というのです。

 

2022年

Posted by 清濁 思龍