公案集の無門関を元にした、ショート・ショート・ストーリー。おふざけ要素あり。
私説・隻手の音声(せきしゅ の おんじょう)
両手を打ち合わせたらパンと音がする。 さあ、どちらの手が音を立てたのか分かるかね? そして ...
私説・婆子焼庵(ばす しょうあん)
むかしむかし、ある所に、婆さま(仏教マニア)と器量よしの娘(28歳)が一緒に ...
私説・狗子仏性(くし ぶっしょう)
これは遙か昔の事、とある2人の僧侶の日常の風景である。 僧A「 ...
私説・百丈野狐( ひゃくじょう やこ)
昔、昔の事じゃった。とある中国の寺に、有名な坊さんがおったそうな。そして、この坊さんが説法 ...
私説・香厳上樹(きょうげん じょうじゅ)
むかしむかし。中国は唐の時代に、香巖和尚(きょうげんおしょう)という人がおっ ...
私説・徳山托鉢(とくざん たくはつ)
これは遙か昔、中国大陸での話である。ある日、高名な老僧Aは、一日中托鉢の修行をしていた。托 ...
私説・南泉斬猫(なんせんざんみょう)
むかしむかしの事じゃった。中国大陸のとある僧堂で、子猫に仏性が有るか無いかで ...
私説・平常是道(びょうじょうぜどう)
これは遙か昔の事、とある僧達の対話である。 僧A「道とは何です ...
私説・雲門屎厥(うんもん しけつ)
むかし、むかしの事じゃった。ある日、ある坊さん(僧B)が、高僧と名高い僧Aと ...
私説・不思善悪(ふし ぜんあく)
行者(あんじゃ・寺の雑務を行う労働者)は追われていた。師より法嗣の証たる衣鉢 ...