建長寺(けんちょうじ)

〒247-8525 神奈川県 鎌倉市 山の内

駐車場:有料駐車場がある。


 

建長寺は、時の政権によって1253年に創建された禅宗の寺院です。御開山は宋からの渡来僧・蘭渓道隆(らんけい どうりゅう)禅師です。蘭渓禅師より前は、中国臨済禅の系譜になります。

 

 

坐禅と宗派(しゅうは)
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建長寺の境内案内図です。

 

 

建長寺の駐車場入り口は、県道21号・横浜鎌倉線沿いにあります。乗用車の料金は600円です。

 

 

駐車場入り口の北側、バス停の前にある西外門(にし げ もん)です。天下禅林(てんか ぜんりん)と揮毫された扁額がある事から、天下門(てんか もん)とも言われています。

 

 

西外門を潜ると駐車場に出ます。奥に見えるのは総門(そう もん)です。

 

 

総門を近くから。奥に拝観受付があります。

 

 

総門を潜って参道(さん どう)を歩きます。奥に見えるのは三門(さん もん)です。

 

 

三門を近くから。扁額には建長興国禅寺(けんちょう こうこく ぜんじ)と書いてあります。

 

 

三門とは三解脱門(さん げだつ もん)の略称であり、三解脱(さん げだつ)とは禅の道における空(くう)、無相(むそう)、無作(むさ)の境地を意味しています。

 

 

三門の右側には鐘楼(しょう ろう)と、国宝の梵鐘(ぼん しょう)があります。梵鐘は1255年に鋳造されたもので、蘭渓禅師の銘文が刻まれています。

 

 

鐘楼の左側には嵩山門(すうざん もん)があります。この先には、禅僧達の修行場である僧堂(そう どう)や坐禅堂(ざぜん どう)があるので、観光客は入れません。

 

 

嵩山門の近くに、仏殿(ぶつ でん)があります。

 

 

仏殿の手前には、蘭渓禅師が種を撒いたと言われる柏槇(びゃくしん)の木があります。

 

 

仏殿の入口です。

 

 

仏殿には、御本尊の地蔵菩薩坐像(じぞう ぼさつ ざぞう)があります。

 

 

仏殿の真後ろに法堂(はっとう)があります。総門から法堂まで一直線上にあるのは、中国禅宗の影響です。

 

 

法堂を正面から。扁額には東海法窟(とうかい ほうくつ)と書いてあります。

 

 

法堂の奥には千手観音菩薩坐像(せんじゅ かんのん ざぞう)が安置され、その手前には釈迦苦行像(しゃか くぎょう ぞう)のレプリカが安置されています。

 

 

法堂の天井には、雲龍図(うんりゅうず)が描かれています。作者は画家の小泉淳作(こいずみ じゅんさく)で、京都の建仁寺(けんにんじ)にも同じ作者の雲竜図があります。

 

 

法堂の左側から唐門(から もん)を望みます。

 

 

この唐門は東京の増上寺(ぞうじょうじ)にあったものですが、1647年に建長寺に寄付され、方丈・龍王殿(ほうじょう・りゅうおうでん)の正門になりました。元は徳川将軍家の霊廟の門なので、漆塗りの豪奢な作りになっています。

 

 

唐門の右側に、方丈・龍王殿の入口があります。

 

 

方丈・龍王殿の内部です。方丈とは住職が住む場所の事ですが、法要・坐禅・研修の場としても使われます。

 

 

方丈・龍王殿の坐禅道場です。建長寺は臨済宗の寺なので、坐禅をする時は単布団(たんぶとん)と呼ばれる長座布団を折り曲げて使います。

 

 

方丈・龍王殿の庭園は、蘭渓禅師の設計と伝えられています。

 

 

蘭渓禅師は大応国師・南浦紹明(だいおうこくし・なんぽじょうみょう)禅師の師であり、大応国師の弟子である大燈国師・宗峰妙超(だいとうこくし・しゅうほうみょうちょう)は、大徳寺を開山しています。

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