古則公案・SS

無門関 一覧

無門関とは無門関とは、中国臨済宗・楊岐派の僧侶である無門慧開(1183~1260)によって編纂された、公案問答集の事です。第48則までありますが、その理由は不明であり、公案の難易度順にもなっていません。・序文大道無門、千差路有り。此の關を透...
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有名な公案 一覧

・隻手の音声(せきしゅ の おんじょう)・婆子焼庵(ばす しょうあん)・南嶽磨磚(なんがく ません)・父母未生本来面目(ぶも みしょう ほんらい めんもく)・白雲未在(はくうん みざい)・水上行話(すいじょうこう わ)・雲門須弥(むもん し...
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白隠禅師の公案体系 一覧

法身(ほっしん)法身は色身(肉体)の対義語であり、以下の公案は不生不滅の本来の自己、仏性の目覚めに用いられます。・趙州無字・狗子仏性・不思善悪・庭前柏樹・隻手音声・雲門須弥機関(きかん)以下の公案は、法身の公案に参じて見性した人が、そこで立...
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私説・狗子仏性(くし ぶっしょう)

僧A「あ、子犬だ。かわいいな。こっちおいで。」僧B「・・・かわいい。」僧A「ホント、無心にじゃれついてくるなぁ~。うっわ、口ん中ナメんな!」僧B「・・・その無垢さがたまらない。」僧A「そういや、あらゆる存在は仏の性質を有しているって話でした...
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私説・百丈野狐( ひゃくじょう やこ)

昔、昔の事じゃった。とある中国の寺に、有名な坊さんがおったそうな。そして、この坊さんが説法をする時には、毎回来る老人が居たそうな。普段は説法が終わると、その老人も他の人達と一緒に寺を出て行くのだが、ある日、何故か居残った。疑問に思った坊さん...
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私説・倶胝竪指(ぐてい じゅし)

むかしむかし、中国のあるお寺に、有名な和尚さんと、お弟子の小僧さんが住んでおりました。和尚さんは誰に何を聞かれても、ただ指を一本立てるだけなのですが、その動作を見た途端、誰もがハッと何かに気づいたような顔をして、満足げに帰っていくのです。小...