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坐禅と公案

2023年7月19日坐禅のススメ坐禅のススメ

 

公案とは、禅宗の師弟が問答をしたり、師が弟子に問題を出す事を言います。臨済宗や黄檗宗(臨済正宗)は看話禅(かんなぜん)と言って、公案を解く事で悟りに近づこうとします。ただ只管(ひたすら)に打ち坐る黙照禅(もくしょうぜん)こそが悟りの姿とする曹洞宗でも、公案を用いて修行をします。

 

法身(ほっしん)

法身とは、色身(肉体)の対義語です。不生不滅の本来の自己、己が仏性に目覚める為に用いられる公案です。

 

趙州無字

狗子仏性

不思善悪

庭前柏樹

隻手音声

・雲門須弥

 

 

機関(きかん)

法身の公案に参じて見性した人が、そこで立ち止まらないよう「悟後の修行」で用いる公案です。

 

南泉斬猫

・趯倒浄瓶(てきとうじんびん)

・水上行話(すいじょうこうわ)

 

 

言詮(げんせん)

詮(せん)とは明らかにするという意味で、不立文字(ふりゅうもんじ)とは逆に、語句を以って悟りを表現しようとする公案です。

 

・州勘庵主

雲門屎厥

・路逢達道

 

 

難透(なんとう)

公案の難易度は人によって変わり、ある人は簡単に透れても、別の人はなかなか透れないという事もあるそうです。しかし、難透に選ばれた公案は、己の未熟さや問題点を認めない限り、まず透れないと言われています。

 

倩女離魂

牛過窓櫺

婆子焼庵

 

 

向上の公案

徳山托鉢

・暮雲之頌

 

 

洞上五位 

中国・曹洞宗(洞曹宗とも)の宗祖・洞山良价(とうざん りょうかい)の五位説を学び、理解する。五位説は禅者の心のあり方を示す正偏五位と、功勲五位によって成り立つ。

 

 

十重禁戒(じゅうじゅうごんかい)

梵網経・下巻(菩薩戒経とも言われる)の「十重四十八軽戒」と呼ばれている禁戒を学ぶ。

 

 

末後の牢関

特定の公案は無いと言われている。

 

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2023年7月19日坐禅のススメ坐禅のススメ

Posted by 清濁 思龍