無門関 一覧

無門関とは

無門関とは、中国臨済宗・楊岐派の僧侶である無門慧開(1183~1260)によって編纂された、公案問答集の事です。第48則までありますが、その理由は不明であり、公案の難易度順にもなっていません。


 

 

・序文

大道無門、千差路有り。此の關を透得せば、乾坤に獨歩せん。

(仏道は入り口のない大きな道のようなものであり、千本の道が交差しているような場所でもある。もしこの関を透れたなら、天地の間を独り歩むかのような自由を得られるだろう)

 

 

・第一則 趙州狗子(じょうしゅう くし)

・第二則 百丈野狐( ひゃくじょう やこ)

・第三則 倶胝竪指(ぐてい じゅし)

・第四則 胡子無鬚(こす むしゅ)

・第五則 香厳上樹(きょうげん じょうじゅ)

・第六則 世尊拈花(せぞん ねんげ)

・第七則 趙州洗鉢(じょうしゅう せんぱち)

・第八則 奚仲造車(けいちゅう ぞうしゃ)

・第九則 大通智勝(だいつうちしょう)

・第十則 清税孤貧(せいぜい こひん)

・第十一則 州勘庵主(しゅうかん あんじゅ)

・第十二則 厳喚主人(がんかん しゅじん)

・第十三則 徳山托鉢(とくざん たくはつ)

・第十四則 南泉斬猫(なんぜん ざんみょう)

・第十五則 洞山三頓(どうさん さんとん)

・第十六則 鐘声七条(しょうせい ひちじょう)

・第十七則 國師三喚( こくし さんかん)

・第十八則 洞山三斤(どうさん さんきん)

・第十九則 平常是道(びょうじょう ぜどう)

・第二十則 大力量人(だいりきりょうじん)

・第二十一則 雲門屎厥(うんもん しけつ)

・第二十二則 迦葉刹竿(かしょう せっかん)

・第二十三則 不思善悪(ふし ぜんあく)

・第二十四則 離却語言(りきゃく ごげん)

・第二十五則 三座説法(さんざ せっぽう)

・第二十六則 二僧巻簾(にそう かんれん)

・第二十七則 不是心佛(ふぜ しんぶつ)

・第二十八則 久響龍潭(きゅうきょう りゅうたん)

・第二十九則 非風非幡(ひふう ひばん)

・第 三十則 即心即佛(そくしん そくぶつ)

・第三十一則 趙州勘婆(じょうしゅう かんば)

・第三十二則 外道問佛(げどう もんぶつ)

・第三十三則 非心非佛(ひしん ひぶつ)

・第三十四則 智不是道(ち ふぜどう)

・第三十五則 倩女離魂(せいじょ りこん)

・第三十六則 路逢達道(ろおう たつどう)

・第三十七則 庭前柏樹(ていぜん はくじゅ)

・第三十八則 牛過窓櫺(ぎゅうか そうれい)

・第三十九則 雲門話墮(うんもん わだ)

・第 四十則 曜倒淨瓶(ようとう じょうびん)

・第四十一則 達磨安心(だるま あんじん)

・第四十二則 女子出定(じょし しゅつじょう)

・第四十三則 首山竹箆(しゅさん ちくへい)

・第四十四則 芭蕉柱杖(ばしょう ちゅうじょう)

・第四十五則 他是阿誰(たぜ あすい)

・第四十六則 竿頭進歩(かんとう しんぽ)

・第四十七則 兜率三關(とそつ さんかん)

・第四十八則 乾峰一路(けんぽう いちろ)

 

 

臨済禅の系譜については、下記リンク先の記事を参照してください。

坐禅と法脈
・白隠慧鶴 白隠は道鏡慧端(どうきょう えたん)の弟子。妙心寺・応燈関派。24歳で鐘の音を聞いて見性し、その後は道鏡に師事して境涯を深める。42歳でコオロギの声を聴いて大悟徹底したとの逸話で知られる。その後、衰退していた臨済宗を再興した。日...

 

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