古則公案・SS

古則公案・SS

私説・南泉斬猫(なんせんざんみょう)

むかしむかしの事じゃった。中国大陸のとある僧堂で、子猫に仏性が有るか無いかで論争が起きたそうな。この話は、とある高名な僧侶が、その現場に現れた所から始まる・・・。師匠「さっきから騒々しいな。何を言い争っているのだ?」有派「あ、師匠! こ奴ら...
古則公案・SS

私説・平常是道(びょうじょうぜどう) 

これは遙か昔の事、とある僧達の対話である。僧A「道とは何ですか?」僧B「平常の心が道だ。」僧A「どう向かうべきですか?」僧B「向おうと努めれば、道から離れる。」僧A「努力なくして、平常心が道であると分かるのですか?」僧B「道は知識や理屈では...
古則公案・SS

私説・雲門屎厥(うんもん しけつ)

むかし、むかしの事じゃった。ある日、ある坊さん(僧B)が、高僧と名高い僧Aと会った時に、仏とは何かと質問をしたそうな。僧Aは「乾屎厥(かんしけつ)」と答えたが、僧Bは意味が分からなかった。何故ならそれは、乾いた一本グソとか、今で言うトイレッ...
古則公案・SS

私説・不思善悪(ふし ぜんあく)

盧(ろ)という名の行者(あんじゃ・寺の雑務を行う労働者)は追われていた。師より法嗣の証たる衣鉢を渡されたは良いが、僧A氏が率いる反対勢力がそれを取り返そうとしているのだ。盧行者は必死に逃げたが、ついに反対勢力に追いつかれ、取り囲まれてしまっ...
古則公案・SS

私説・倩女離魂(せいじょ りこん)

老僧「・・・以上の理由から、仏教における悟りの定義は『無我を体験する事』となる。何せ、大恩教主・釈迦牟尼世尊が、直々にそう仰せだからな。」小僧「なるほど、とっくの昔に答えが出ていたんですね!」老僧「定義が曖昧だと、悟りへの道筋や、言葉の意味...
古則公案・SS

私説・庭前柏樹(ていぜん はくじゅ)

むかしむかし、ある高名な和尚に「達磨大師が西から来た意味とは何か?」と尋ねた僧侶が居た。その時、高名な和尚は「そこの庭の柏の木だ」と答えたそうな。果たして高名な和尚は、僧侶に何を伝えたかったのだろうか?老僧「・・・とまあ、これが無門関・第三...