古則公案・SS

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私説・庭前柏樹(ていぜん はくじゅ)

むかしむかし、ある高名な和尚に「達磨大師が西から来た意味とは何か?」と尋ねた僧侶が居た。その時、高名な和尚は「そこの庭の柏の木だ」と答えたそうな。果たして高名な和尚は、僧侶に何を伝えたかったのだろうか?老僧「・・・とまあ、これが無門関・第三...
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私説・路逢達道(ろほう たつどう)

道端で禅を究めて悟りを開いた人と出会った場合、言葉や沈黙で相対してはならない。では、何をもって相対すべきか?老僧「・・・とまあ、これが無門関・第36則、路逢達道という公案のあらすじだ。」小僧「師匠、この公案は簡単過ぎます! しゃべっちゃダメ...
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私説・達磨安心(だるま あんじん)

むかしむかし、嵩山・小林寺の洞窟で坐禅を組んでいる達磨大師のもとに、神光という修行僧が訪れました。彼は自ら切断した左腕を差し出して「師よ、私を安心させてください」と懇願しました。達磨大師は「不安な心をここに出しなさい。それが出来たら安心させ...
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私説・牛過窓櫺(ぎゅうか そうれい)

五祖曰く、例えば水牛の窓櫺(そうれい)を過ぐるが如(ごと)し。頭部、胴体、四肢、全てが過ぎ終わったのに、何故、尻尾だけ過ぎる事が無かったのか?老僧「・・・とまあ、これが有名な無門関・第三十八則の牛過窓櫺(ぎゅうか そうれい)という公案のあら...
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私説・雲門話墮(うんもん わだ)

むかしむかし、ある僧が「光明寂照遍河沙」(光明は静かに、この世界を照らしている)という有名な句を詠みました。しかし、雲門和尚はその句を詠み終わらないうちに「それは張拙秀才の句だろう」と言いました。僧が素直に「そうです」と答えた所、雲門和尚は...
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私説・趯倒浄瓶(てきとう じんびん)

むかしむかし、百丈懐海(ひゃくじょう えかい)禅師は弟子の中から法嗣を選ぶ為に、ちょっと変わった質問をしました。百丈禅師は木製の浄瓶(じょうへい・水差し)を地面に置き、皆に「浄瓶を浄瓶と呼んではならないなら、何と呼ぶべきか?」と問いかけたの...