公案

古則公案・SS

私説・路逢達道(ろほう たつどう)

道端で禅を究めて悟りを開いた人と出会った場合、言葉や沈黙で相対してはならない。では、何をもって相対すべきか?老僧「・・・とまあ、これが無門関・第36則、路逢達道という公案のあらすじだ。」小僧「師匠、この公案は簡単過ぎます! しゃべっちゃダメ...
古則公案・SS

私説・牛過窓櫺(ぎゅうか そうれい)

五祖曰く、例えば水牛の窓櫺(そうれい)を過ぐるが如(ごと)し。頭部、胴体、四肢、全てが過ぎ終わったのに、何故、尻尾だけ過ぎる事が無かったのか?老僧「・・・とまあ、これが有名な無門関・第三十八則の牛過窓櫺(ぎゅうか そうれい)という公案のあら...
古則公案・SS

私説・趯倒浄瓶(てきとう じんびん)

むかしむかし、百丈懐海(ひゃくじょう えかい)禅師は弟子の中から法嗣を選ぶ為に、ちょっと変わった質問をしました。百丈禅師は木製の浄瓶(じょうへい・水差し)を地面に置き、皆に「浄瓶を浄瓶と呼んではならないなら、何と呼ぶべきか?」と問いかけたの...
古則公案・SS

私説・隻手の音声(せきしゅ の おんじょう)

両手を打ち合わせたらパンと音がする。 さあ、どちらの手が音を立てたのか分かるかね? そして、片手だけなら、どのような音がすると思う? 因みに、この二つの問いの答え方は同じだ。さあ、隻手の声を聴いてみよ!老僧「・・・とまあ、これが有名な隻手の...
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私説・婆子焼庵(ばす しょうあん)

むかしむかし、ある所に、婆さま(仏教マニア)と器量よしの娘(28歳)が一緒に暮らしておったそうな。婆さまは、ある坊さんを見込んで20年ほど面倒を見てやり、自宅の離れに庵まで建ててやったそうな。ある日の事じゃった。婆さまは、いつものように僧侶...
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私説・南嶽磨磚(なんがく ません)

むかしむかし、馬祖道一(ばそ どういつ)という禅僧が野外で坐禅をしていると、師の南嶽懐譲(なんがく えじょう)が「何の為に坐禅をしているのか?」と問うてきた。馬祖が「仏になる為に坐禅をしています」と答えると、南嶽は黙って近くにある瓦を拾って...