禅的ミニマリズム・漆器編 その1

2022年6月23日禅的ミニマリズム

割れない器を求めて

管理人は自他ともに認める食いしん坊です。ミニマリズムに目覚める前は、食器や調理器具に拘りまくって、かなりのお金を使っています。しかし、陶器やガラスの器は割れるのが困りものです。

お気に入りの皿とか、ぐい飲みとか、珍しい中国陶器の麺鉢を誤って割ってしまったり、地震で大切なガラス製品が全滅した時に受けたショックたるや・・・。

割れる事の無いアウトドア用のコッヘルや、プラスチックの器を使うようになった時期もありましたが、料理の見栄えと食器の口当たりが悪過ぎて、どうしても馴染めませんでした。

 

そんなある日、禅僧が「応量器」という入れ子椀型の食器を使っている事を知りました。何でも、応量器は禅僧が托鉢する時にも使う器で、大事な修行道具なのだとか。

応量器に浪漫を感じた私は、曹洞宗の大本山・永平寺が近くにある福井県の鯖江市にすっ飛んで行きました。鯖江は越前漆器の里であり、永平寺御用達の応量器を納入しているからです。

しかし、残念ながら修行中の禅僧(雲水と言う)が使っている本物の応量器は、一般には出回ってないみたいなんですよね・・・。

 

だとすると、市販されている応量器の中から一つ選ぶ事になります。応量器と言えば一生ものの食器ですから、付け焼刃とは言え、私なりに勉強をしました。

漆器もピンキリで、安価な品はカシュー塗装やウレタン塗装のものが多く、いくら長く使っても漆器独特の味わいは出ないみたいです。

デザイン的には個人の漆器工房の製品の方が良い物が多いのですが、受注製作になる為か3~5万円もする高額商品ばかりなので、購入の際にはある種の勢いが必要になります。

 

 

応量器ならぬ「応用器(おうようき)」

色々探し回った挙句、最終的に私が購入したのは、山中漆器の「応用器(おうようき)」でした。この商品を選んだ理由は、価格の安さと、手に持った時の軽さです。最初は本物っぽい漆黒の応量器を買いたかったのですが、私は禅僧では無いので何処かで差別化したかったというのもあります。

実際に使ってみてどうだったかと言うと、これはもう満足の一言です。応用器は応量器と同じ六客一組の入れ子椀で、作りもほぼ同じです。頭鉢(ずはつ)に相当する一番大きな鉢は見た目よりも容量が大きいので、使い勝手は非常に良いです。箱膳 応量器 応用器

 

 

底の部分は、こうなっています。鉢自体が肉厚な作りになっているので、炊きたての御飯をよそっても熱くて持てないという事はありません。ただ、うどんなどを汁ごとよそうと、ちょっと熱くなりますね。箱膳 応量器 応用器

 

 

これは二番目の鉢です。主に味噌汁や碗物をよそいます。薄くて軽いので、使いやすいです。二枚目の鉢から底に高台がつきます。三枚目の器をひっくり返して乗せれば、椀物の蓋にする事も出来ます。箱膳 応量器 応用器 

 

 

一番小さいものは、鉢というより皿というべき形状になります。私はこれに一番大きい頭鉢を乗せています。そのようにして使えば、熱い食べ物をよそった鉢の熱がテーブルに直接伝わりません。

漆器のスベスベとした手触りは良いものですし、器に口をつけた時の感覚も柔らかいです。洗ってもすぐに乾きますし、値段の割には高級感もあります。何より、不注意から落としても割れたりしないのが良い所です。箱膳 応量器 応用器 

 

 

これは我が家のいつもの朝食です。箱膳+応量器のおかげで、粗食ながらも雰囲気があり、満足度が高い食事になっています。漆器の器を使い始めると、陶器の器がやたら重く、冷たく感じるようになります。

 

 

頭鉢は意外と容量が大きいので、丼(どんぶり)としても使えます。

 

 

応用器は楽天やYahoo!でも扱っていますが、Amazonで購入するのが一番安いです。在庫があればすぐに届きますが、無い時は受注生産となり、その場合は商品が到着するまで約2ヶ月ほどかかります。

 

 

こちらの動画では曹洞宗の食事作法を解説しています。

 

 

動画の後編です。

 

応量器以外にも、漆器の重ね椀は何種類かあります。詳しくは下記リンク先の記事をお読みください。

禅的ミニマリズム・漆器編 その2

 

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2022年6月23日禅的ミニマリズム

Posted by 清濁 思龍