古則公案・SS

私説・南嶽磨磚(なんがく ません)

むかしむかし、馬祖道一(ばそ どういつ)という禅僧が野外で坐禅をしていると、師の南嶽懐譲(なんがく えじょう)が「何の為に坐禅をしているのか?」と問うてきた。馬祖が「仏になる為に坐禅をしています」と答えると、南嶽は黙って近くにある瓦を拾って...
古則公案・SS

私説・父母未生本来面目(ぶも みしょう ほんらい めんもく)

老僧「・・・以上。これが無門関第二十三則、不思善悪(ふし ぜんあく)という公案の概要だ。」小僧「ご教授、ありがとうございました! 流石は六祖・慧能(ろくそ・えのう)禅師ですね!」老僧「ああ、追手の恵明(えみょう)をその場で悟らせるなど、とて...
古則公案・SS

私説・白雲未在(はくうん みざい)

むかしむかし、中国の廬山から白雲和尚の所に、数名の禅僧が訪ねて来ました。彼らの説法には説得力があり、公案で見地を確かめても優れた答えが返ってきました。しかし、和尚は弟子の五祖法演(ごそ ほうえん)に「彼らも未在(まだまだ)だ」と言ったとか・...
坐禅の豆知識

坐禅と坐法(ざほう)

調身まず座具(ざぐ)を用意しましょう。曹洞宗では座蒲(ざふ)呼ばれる円形の座布団を使い、臨済宗では三枚組の単布団(たんぶとん)を折りたたんで使います。座具を用意したら、ゆったりとした服装に着替えて、結跏趺坐(けっかふざ)を組みましょう。坐禅...
坐禅の豆知識

坐禅と座蒲(ざふ)

座蒲(ざふ)の歴史仏教史上最古の座具は尼師壇(にしだん)と言う長方形の布で、僧侶が私有する事を許された比丘六物(びくろくもつ)の一つに数えられています。古代よりインドでヨーガを伝えてきたサドゥー達も、敷物の上でヨーガを行じる事が多いようです...
坐禅の豆知識

坐禅と単布団(たんぶとん)

単布団(たんぶとん)とは何か?単布団は、臨済宗で坐禅の際に使用する三枚組の長座布団です。単布団の単(たん)とは、禅堂で僧侶に与えられる個人スペースの単位であり、曹洞宗でもこの単位を用います。因みに、一単は京畳(京間・1909×955㎜)と同...