禅的ミニマリズム・箱膳(はこぜん)編 

箱膳なるもの

臨在禅では食事の際に飯台(はんだい)というテーブルを使い、曹洞宗では布巾(ふきん)と漆を塗った紙を広げ、その上に応量器を置いて食事をします。管理人は布巾と漆紙の代わりに手拭いを敷いて食事をした事がありますが、テーブルのような高さが無いので食べづらくて仕方が無かったです。

手拭いを御盆に変えると、落とした食べ物で手拭いを汚さなくて済むようになりましたが、今度は応量器が全て乗らないという問題が出てきました。その後も色々と試していくうちに、江戸時代から昭和初期まで一般家庭で使われていた箱膳(はこぜん)なるものと出会いました。

箱膳とは、その名の通り箱状の御膳の事で、昔は家族が銘々の箱膳(銘々膳という)を持ち、その中に自分が使う食器を収納していたそうです。箱膳があればテーブルや食器棚が要らないので部屋を広く使えますし、食器を箱膳の蓋ごとキッチンに運んで洗う事も出来ます。

 

 

箱膳は応量器や坐禅用の座蒲(ざふ)との相性も良いので、起きて半畳、寝て一畳のシンプルな生活をするのに最適な組み合わせです。

 

 

箱膳にも何種類か市販品があるのですが、やや大き目のサイズで、角にぶつけても怪我をしにくい隅切りの箱膳がお勧めです。

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