禅的ミニマリズム・重ね椀(かさね わん)編

信玄弁当箱

管理人は、応用器の他に信玄弁当箱(しんげん べんとうばこ)と呼ばれる漆器製の弁当箱も所有しています。昔は割とメジャーな弁当箱でしたが、軽くて密閉度の高いプラスチック製やアルマイト製のランチボックスの流行によって、今や茶道具か骨董品という扱いになってしまいました。

 

 

信玄弁当箱は、茶碗を二つ合わせたような形状をしています。見た目よりも容量が大きく、ギュウギュウに詰めれば御飯が一合入ります。中蓋におかずを詰めるのが一般的な使い方ですが、鰹節を練り込んだ味噌玉を仕込んでおけば、出先で熱々の味噌汁をいただけます。

 

 

この信玄弁当箱を信玄袋(しんげんぶくろ)に入れて持ち運ぶのが、明治・大正時代のトレンドでした。因みに、私が持っている信玄弁当箱は、京都の老舗・漆器の井助で購入したものです。約2万円とお良い値段でしたが、職人が丁寧に作ったものなので、大事に使えば100年は持つという話です。

 

 

これは別の店で見た信玄弁当箱です。上の椀に高台(こうだい)がついていないタイプなので、汁物を盛り付けるのには向いていません。

 

 

全ての器を展開してみました。5客なので、使い勝手は良さそうです。この信玄弁当箱を信玄袋(しんげんぶくろ)に入れて持ち運ぶのが、明治・大正時代のトレンドだったようです。

 

 

信玄弁当箱をインターネットで購入するなら、漆器の井助が取り扱っている高台なしタイプがお勧めです。残念ながら高台つきタイプは生産終了しているので、新品は手に入りません。

 

 

信玄弁当箱を購入したら、信玄袋と合わせてみましょう。

 

 

おーるいん椀

信玄弁当箱とは形状が違いますが、このような重ね椀も販売されています。応量器のようにコンパクトに収まるので、日用使いの食器にするなら、こちらの方が良いかも知れません。

 

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