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坐禅と意欲

2024年4月1日坐禅のススメ坐禅のススメ, 脳内伝達物質

心身の状態は、脳内伝達物質の量で変わる

どうしても坐禅が続かない、やる気が起きないという悩みを持つ人は多いものです。

やる気の正体はドーパミンやセロトニンといった、脳内ホルモン(神経伝達物質)です。脳内ホルモンのドーパミンは「やる気の分子」や「快感ホルモン」などと言われており、これが脳内で分泌されると楽しい気分になり、至福感、幸福感を感じます。

逆にドーパミンの分泌レベルが低いと「やる気」が無くなり、気分が落ち込み、本来我々が持っている脳の力までもが制限されてしまいます。

 

同じく脳内ホルモンのセロトニンは、主に精神の安定に深く関わっている脳内物質であり、脳内での分泌量が増えると不安や恐怖などの感情が軽減されます。セロトニンの分泌量が低くなるとストレスに弱くなり、思考がネガティブ方面に偏ったり、挙げ句の果てには内臓の働きや、基礎代謝が下がったりするそうです。

脳内物質の分泌量を高いレベルで維持するには、早寝早起きの健康的な生活を送り、美味しくてバランスの良い食事を心がけ、恋人や家族や仲間と共に暮らして、好きな事だけをしていれば良いのですが、誰もがそんな理想的な生活を実現できる訳ではありません。

人生には時として無理矢理「やる気」を奮い立たせなければならない場面もありますから、その対策として自分なりに脳内物質の分泌レベルを上げる方法を持つのは良い事です。そしてそれは、決して難しい事ではありません。

 

 

飲食面からのアプローチ

脳内ホルモンのセロトニンは、トリプトファンと言う必須アミノ酸から作られます。トリプトファンは御飯やパスタに多く含まれているので、普通の食生活を営んでいれば不足する事はありませんが、ローカーボ食(糖質制限)を実践されている方は、トリプトファンを含む納豆やゴマを食べましょう。

それ以外にも、タンパク質、糖質、脂質、ビタミン、ミネラルの五大栄養素の不足によって「やる気」が低下するという事もあります。特にタンパク質が不足すると「やる気」の低下のみならず、全身が脆弱化していく恐れがあるので注意が必要です。

かと言って、五大栄養素を過剰に摂取するのも良くありません。特に糖質の過剰摂取は、ドーパミンの分泌量低下に直結する事が分かっているので、なるべく高タンパク低糖質の食生活を心がけましょう。

 

そもそも、食べ物や飲み物を消化吸収する事自体が肉体に負担をかけ、大量のエネルギーを必要とする事なので、節度の無い飲食は内臓の疲労という結果に繋がります。故に、粗食・小食に切り替えれば、料理や消化吸収に使ってきたエネルギーを、他の事に回せるようになります。

また、美味しい料理を食べる事でも、脳内物質の分泌レベルは上がります。ドーパミンは「美味しい」と感じた時に分泌されるので、良いお店を探したり、料理の腕を磨いたりすると良いでしょう。

また、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、銅、亜鉛、マンガン、ヨウ素、クロム、モリブデンと言った必須ミネラル13種のバランスが崩れると心身の調子が悪くなりますが、その場合は食事メニューを見直したり、ミネラルバランスの良い天然塩を使うと改善する事があるようです。

禅的ミニマリズム・塩活編 

 

 

 

飲食物の消化吸収もそうですが、環境およびTVやネットから入って来る情報を処理する事でもエネルギーが消費されますし、それはやがて脳の疲労という結果に繋がります。生活環境を見直して脳疲労(脳過労)を癒せば、覿面に「やる気」が出てきます。

坐禅と脳疲労

 

 

男性ホルモンと「やる気」

男性ホルモンの一種である「テストステロン」も「やる気」と関係があります。テストステロンは脳内ホルモンではありませんが、脳内ホルモンであるドーパミンの原料の一つなので、テストステロンの分泌レベルが上がればドーパミンの分泌レベルも上がります。

テストステロンは、スポーツや、筋トレや、ゲームの対人戦で勝利する事で分泌されますが、もっと簡単に分泌レベルを上げる方法があります。それは「武器」を持つ事です。自分自身が「武器」と認識している物なら何でも効果があるようで、得物は木刀でも、ナイフでも、エアガンでも構いません。

下記リンク先の記事では、木刀を使った軽い運動と、日本古武術の丹田錬磨をミックスした「丹田操剣法」という自強術について説明しています。よろしければご一読ください。

坐禅と剣術

 

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