心身を鍛える丹田操剣法

2020年6月22日各種メソッド

筋トレが続かない人にうってつけの運動

筋トレが身心の健康に良い影響を与える事は広く知られていますが、継続して行うのは難しいものです。勉強や仕事で疲れているのに運動なんかしたくないという気持ちは分かりますし、中には筋肉痛になったり、筋肉がついてムキムキになるのがイヤだという人も居るでしょう。

しかし、実際には筋トレをした後の方が体は休まるものですし、筋肉が成長する時に分泌される「成長ホルモン」の影響で、気分が爽快になったりします。

また、ムキムキになるのは高重量・高負荷のウェイトトレーニングをした時であって、腕立て伏せなどの低負荷の自重トレーニングや、体幹トレのようなアイソメトリクス系の運動をしてもムキムキにはなりません。男性の場合は、男性ホルモンの働きによって低負荷の運動でも細マッチョ程度にはなりますが、女性の場合は薬でもやらない限りムキムキになろうにもなれないのです。

 

食事や音楽の他にも、男性の場合は武器を持つだけでも脳内物質のテストステロンが分泌されて「やる気」が出るのですが、どうも武器に重量があればあるほど効果が出やすいようなのです。

重量のある物を振り回せば、筋トレ同様に成長ホルモンが分泌されて「やる気」が出ます。しかもそれが武器ならば、より効果が期待できるという訳です。

その条件を満たしていて、かつ所持が合法であり、自宅の部屋にあっても違和感が生じず、イザという時には実際に身を守ってくれるものとなると、日本国内には木刀くらいしかありません。ネットで買えるものとしては、下記リンク先の大小セットが一番安いようです。

 

 

赤樫の木刀は無難な選択ですが、下記リンク先のような商品もあります。知る人ぞ知る「コールドスチール」社の各種トレーニングソードです。長剣を室内で振ると天井などを傷つけてしまうので、購入する前に必ず刀身の長さをチェックしてください。

 

 

木刀の代わりになるものを自作する場合は、ホームセンターで販売している直径2・5cmの丸棒を、長さ1mと5~60cmにカットしたものを使うと良いでしょう。値段で言うならこれが一番安いですし、長さを調整すれば自宅の室内でも振り回せるようになります。

軽すぎて武器という感じがしないのと、木肌の色合いが地味なのが欠点ですが、ガスコンロで炙って焼き色を付け、目の細かい紙ヤスリと椿油で仕上げれば、かなり改善します。ニスや塗料を塗るのは面倒な上に高くつくので、お勧めしません。

下の写真は、黒檀の角材を削って紐を巻いて作成した、全長30cmの片手メイスです。硬度が高く重量もあるので、十分に護身用の武器として機能します。

 

 

両手用の武器も自作した事があります。これは全長140cmの登山杖ですが、ホームセンターで購入した丸棒に黒ニスを塗り重ねて、先端部分にボルトをねじ込んであります。気が向いた時に、木刀の代わりにこれを振ったりしています。

 

 

片手武器の丹田操剣法

片手武器は軽くて扱いやすいのが長所ですが、この操剣法の肝である「丹田の感覚」を掴み難いという欠点もあります。ただ、身体にかかる負荷が軽いので、準備運動代わりに行うと良いでしょう。

まず右手で片手剣を持ち、左手の甲を背骨と腰骨の間にある「仙骨」に当てて自然に立ちます。次に右足を一歩踏み出して、左足を45°の角度に開いて体重をかけます。重心は踵にあります。

その姿勢を維持したまま、体の内側を回すように片手剣を振ります。この時は人差し指で輪を作るような気持ちで剣を持ちます。慣れてきたら、敵の攻撃を受け流すイメージを持ちながら行うようにしてください。

 

 

背筋を伸ばして左手の甲を仙骨に当てたまま片手剣を振り下ろすと、大体この位置で剣が止まって、右足に体重が乗ります。その際、踏み出した右足が地面に垂直になるようにすると、下腹に力が入ります。体重は踵にかけます。インパクトの瞬間は小指で軽く柄を握り、雑巾を絞るように手首を返して、手のひらで剣の勢いと重さを支えるようにします。上手く行くと剣がブレず、ピタリと止まります。

正確には、振り回すと言うより、剣先で重い物を押すような感じです。立木などを打つと分るのですが、手先だけで剣を振ると、剣が当たった時に跳ね返ってしまいます。剣で敵を断ち切ろうとすると腕だけでは力が足らず、胸筋、腹筋、背中を使って押し切るようにしないと威力が出ないのです。

 

 

剣の内回しを正面から。大体この角度で受け流すイメージです。片手剣で敵の攻撃を受け止めるのは無理なので、軽く当てて方向をずらす感じで行ってください。

 

 

内回しのやり方を憶えたら、今度は体の外側に回して剣を振ってください。敵の攻撃を受け流す時は姿勢が崩れても仕方ありませんが、剣を振り下ろす時は必ず背筋を伸ばしてください。そうしないと丹田に力が入らず、威力が出ません。

 

 

外回しを正面から。内回しの時は良いのですが、外回しの時は人差し指で輪を作るように柄を握らないと、受け流せる角度になりません。

 

 

内回しと外回しを憶えたら、下から上への斬り上げと、袈裟斬りをやってみてください。左手を仙骨にやると剣を振り難くなるので、なるようにして構いません。

 

 

こちらは袈裟斬りです。左手がこうなるのは私のクセです。重量の無い片手剣と言えども、最初から思いっきり振り回すと体を壊すので、自分の体と対話しながらゆっくりやってみてください。

 

 

両手剣の丹田操剣法

まず全身を脱力して両手(小指だけ締める)で剣の柄を持ち、両足を外ハの字(がに股)に開きます。開く角度は90度、広さは肩幅より少し広めにして、体重は踵に落とします。

次に、膝を自然に伸ばしたまま、剣先が背中か尾てい骨につくように、ゆっくり大きく振りかぶります。

 

 

そして脇を締めつつ腕を伸ばし、ぞうきんを絞るかのように、ゆっくりと剣を振ります。振り終わった時、両手首は絞られて一直線上にあり、高さは胸より少し低いくらいの位置で胸筋につかえて止まります。体重は踵で支えます。慣れて来たら、インパクトの瞬間に少し腰を落としつつ息を吐くと良いですよ。

 

 

両手剣を振り上げる所を正面から。

 

 

振り降ろしのインパクトの瞬間です。真正面からだと何の写真か分からなくなるので、少しだけ角度をズラしてあります。

 

 

慣れてきたら、片手剣と同じ事を両手剣でもしてみてください。片手剣より刀勢があるので、振り回されないようにすると自然に姿勢が低くなります。

 

 

両手剣でも、内回し、外回しの受け流しをやってみてください。運足が難しいので、多少の工夫が必要になります。

 

 

斜め前に踏み出しつつ敵の攻撃を受け流した後、真っ直ぐ剣を振り下ろすイメージです。最初はちょっと難しいかも知れません。

 

 

剣を振るという動作は想像以上に身体を酷使するものなので、始めたばかりの時は必ずゆっくりと動作を行ってください。

ゆっくりやっても最初は20回も振れれば上等ですし、キチンと出来ていたら翌日は全身が筋肉痛になります。逆に、筋肉痛にならないのは、上手く出来ていないと言う事です。

何日か行って、自分の筋力の強さを把握出来たら、少しづつ早く振るようにしていってください。重要なポイントは、体重を地面と垂直に落とす事と、そのショックを膝で吸収する事です。このようにして素振りを続けていくと、少しづつ丹田が鍛えられていきます。

 

 

剣を振る時の具体的なイメージが掴めない時は、剣術研究者であり劇画作家の「とみ新蔵」先生が主催する実戦剣術会の動画や、とみ先生のお作「剣術抄」を読んで補完してください。

 

 

どうしても丹田の感覚が掴めない時は、肥田式強健術の本を読んでみましょう。これに関しては、何とムーブックスの書籍が一番出来が良く、安価でもあると言う衝撃的な結末ががが。



 

 

肥田式強健術のイメージが掴めない時は、YOUTUBEの動画を見てみましょう。でも確かこのビデオって、自分で買おうとすると何万円もしたような・・・(汗)

 

 

因みに、撮影時に私が着ているのは「わんこ堂」の甚平です。とても着心地が良いので、室内着としては最高です。隠遁生活に入ってからは、真冬以外はこればかり着ています。

 

 

丹田錬磨の呼吸法と言えば、坐禅(丹田禅)です。当サイトにも坐禅についての記事がありますので、よろしければそちらの記事もお読みください。

坐禅の組み方

 

 

そもそも運動や坐禅が続かないとか、どうしてもやる気が起きないと言う方は、こちらの記事をお読みください。

やる気を出す方法

 

2020年6月22日各種メソッド

Posted by 清濁 思龍