心身を鍛える丹田操剣法

2020年12月4日各種メソッド

丹田操剣法とは何か?

丹田操剣法は、大小の木刀を振る事で全身の筋力と臍下丹田を同時に鍛える、やや武道的なトレーニング法です。丹田練磨を重視しているので運動量は控えめですし、憶える動作もそう多くはないので、武道やスポーツが苦手な人に向いています。

木刀を振る事で適度に全身の筋肉が鍛えられて体力と敏捷さが向上しますし、筋肉の破壊と再生によって成長ホルモンが分泌されるので気分が爽快になります。男性の場合は「武器を振るう」という行為によってテストステロンも分泌されるので、男性らしい性格が形成されます。(個人差あり)

筋肉に高い負荷をかけるウェイト・トレーニングとは違って、丹田操剣法を行ってもゴリマッチョにはなりませんが、有事の際に少しは動けるようになります。ネットで買える木刀は、下記リンク先の大小セットが一番安いようです。

 

 

木刀の代わりになるものを自作する場合は、ホームセンターで販売している直径2・5cmの丸棒を、長さ1mと5~60cmにカットしたものを使うと良いでしょう。値段で言うならこれが一番安いですし、長さを調整すれば自宅の室内でも振り回せるようになります。

軽すぎて武器という感じがしないのと、木肌の色合いが地味なのが欠点ですが、ガスコンロで炙って焼き色を付け、目の細かい紙ヤスリと椿油で仕上げれば、かなり改善します。ニスや塗料を塗るのは面倒な上に高くつくので、お勧めしません。

木刀の代わりに、知る人ぞ知る「コールドスチール」社の各種トレーニングソードを振るのも良いと思います。ただし、長剣を室内で振ると天井や照明などを傷つける恐れがあるので、購入する前に必ず刀身の長さをチェックしてください。

 

 

まずは動画を御覧ください

丹田操剣法の動作は単純ですが、写真だけだと動作のイメージが掴み難いので、まずは下の動画を御覧ください。ただし、モデルは中年のオッサンです。お目汚し失礼。

 

 

小太刀での丹田操剣法

小太刀での丹田操剣法の注意点を、動画キャプチャーを使って説明します。まず右手で片手剣を持ち、左手の甲を背骨と腰骨の間にある「仙骨」に当てて自然に立ちます。次に右足を一歩踏み出して、左足を45°の角度に開いて体重をかけます。重心は踵にあります。

その姿勢を維持したまま、体の内側を回すように片手剣を振ります。この時は人差し指で輪を作るような気持ちで剣を持ちます。慣れてきたら、敵の攻撃を受け流すイメージを持ちながら行うようにしてください。

片手武器は軽くて扱いやすいのが長所であり、身体にかかる負荷が軽いので、準備運動代わりに行うと良いでしょう。ですが、丹田操剣法の肝である「丹田の感覚」を掴み難いという欠点もあります。

 

 

背筋を伸ばして左手の甲を仙骨に当てたまま片手剣を振り下ろすと、大体この位置で剣が止まって、右足に体重が乗ります。その際、踏み出した右足が地面に垂直になるようにすると、下腹に力が入ります。体重は踵にかけます。インパクトの瞬間は小指で軽く柄を握り、雑巾を絞るように手首を返して、手のひらで剣の勢いと重さを支えるようにします。上手く行くと剣がブレず、ピタリと止まります。

正確には、振り回すと言うより、剣先で重い物を押すような感じです。立木などを打つと分るのですが、手先だけで剣を振ると、剣が当たった時に跳ね返ってしまいます。剣で敵を断ち切ろうとすると腕だけでは力が足らず、胸筋、腹筋、背中を使って押し切るようにしないと威力が出ないのです。

 

 

剣の内回しを正面から。大体この角度で受け流すイメージです。片手剣で敵の攻撃を受け止めるのは無理なので、軽く当てて方向をずらす感じで行ってください。

 

 

内回しの時は問題になりませんが、外回しの時は人差し指と親指で輪を作るように柄を握らないと、受け流せる角度になりません。

 

 

両手剣の丹田操剣法

次は両手剣の注意点です。まず全身を脱力して両手(小指だけ締める)で剣の柄を持ち、両足を外ハの字(がに股)に開きます。開く角度は90度、広さは肩幅より少し広めにして、体重は踵に落とします。

次に、膝を自然に伸ばしたまま、剣先が背中か尾てい骨につくように、ゆっくり大きく振りかぶります。

 

 

振りかぶったら、脇を締めつつ腕を伸ばし、雑巾を絞るように手首を絞りながら剣を振ります。振り終わった時、両手首は絞られて一直線上にあり、高さは胸より少し低いくらいの位置で緊張した大胸筋につかえて止まります。腰は反らしたままです。

 

 

両手剣での内回しから、外回しの受け流しに繋ぐのは、足の運び方が難しいです。剣は円運動で振り回すのではなく、柄尻をかち上げるような感じで行うと動作が速くなります。剣で剣を防ぐのではなく、剣を軽く当てて方向を変える感じで攻撃を受けます。

 

 

剣を振るという動作は、想像以上に腕の筋肉や関節にダメージを与えるものなので、始めたばかりの時は必ずゆっくりと動作を行ってください。ゆっくりやっても最初は20回も振れれば上等ですし、キチンと出来ていたら翌日は全身が筋肉痛になります。

逆に、普段運動をしていないのに筋肉痛にならなかった場合は、何処かしら上手く出来ていないと言う事です。

何日か行って、自分の筋力の強さを把握出来たら、少しづつ早く振るようにしていってください。重要なポイントは、体重を地面と垂直に落とす事と、そのショックを膝で吸収する事です。このようにして素振りを続けていくと、少しづつ丹田が鍛えられていきます。

 

もし剣術に興味が出てきたなら、剣術研究者であり劇画作家の「とみ新蔵」先生が主催する実戦剣術会の動画や、とみ先生の著作「剣術抄」を読んでみてください。

 

 

どうしても丹田の感覚が掴めない時は、肥田式強健術の本を読んでみましょう。これに関しては、何とムーブックスの書籍が一番出来が良く、安価で、入手し易いです。


 

 

肥田式強健術の創始者・肥田春充の動画です。確かこのビデオは何万円もした筈です(汗)

 

 

折角、丹田を練磨したのなら、悟りという目標の為に活かしてみましょう。あまり知られていませんが、坐禅は丹田呼吸法でもあるのです。当サイトにも坐禅についての記事がありますので、よろしければそちらの記事もお読みください。

坐禅の組み方

 

 

どうしても丹田操剣法が続かない、やる気が起きないと言う方は、こちらの記事をお読みください。

やる気を出す方法

 

2020年12月4日各種メソッド

Posted by 清濁 思龍