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禅的ミニマリズム・住居編

2022年8月10日禅的ミニマリズム禅的ミニマリズム

坐禅修行が前提の家選び

禅的ミニマリズムの観点からすると、アパート代をケチるのは得策ではありません。何故なら、安アパートの設備はチープなので、床や水回りから訳の分からない異音がしたり、他の部屋から出る生活音が筒抜け同然で聞こえてくるからです。

坐禅・冥想の最中は精神が研ぎ澄まされているので、ちょっとした物音で心臓が飛び出るほどビックリしてしまいます。そんな事が続くようなら修行どころではありません。

また、安アパートは立地的に交通の便が悪い事が多く、日々の買い物で手間を取られます。他にもガス代や水道代が割高だったり、今どきWi-Fiや防犯カメラがついていなかったりする所もあるので、結局は高くつきます。

 

因みに、管理人の知人が月5万円程度の安アパートの一室に住んでいた時に、上階に水商売の半グレが入居してから騒音に悩まされるようになり、最終的に自主退去する羽目になった事があります。因みに、管理会社は知人の苦情に耳を傾けるだけで、殆ど何もしてくれなかったそうです。

騒音なんか気にしないし、買い物はネットで済ませたり、宅食で賄うから大丈夫というのであれば話は別ですが、そこまでしてアパート代をケチるのもどうかと思います。

個人的には、生まれつき精神が敏感な人や、これから精神を磨いていこうとする人は、そこそこ良いアパートを借りて静かな環境に身を置くべきですし、生活費を削るなら「衣・食・住」以外の部分を削る方が良いと思います。

 

 

持ち家か、借家か

昔から「持ち家と借家、どちらが安上がりなのか?」という論争はありましたが、経済が衰え人口が減る一方の今となっては、借家住まいに軍配が挙がります。

「年を取るとアパートを借り難くなる」という話もありますが、少子化が進む超高齢化社会では、老人にも部屋を貸さないとアパートの経営が成り立ちません。就職氷河期の世代が老境に差し掛かる頃には、不動産会社の方から「部屋を借りてください!」と言い出すようになるかも知れません。

管理人も真剣に都市部のマンション購入を考えたり、伊勢志摩の別荘地に「タイニーハウス」を建てようとしていた時期があります。金銭的には地方都市の単身者用アパートを30年借りるのと大して変わらないので、どちらにするかで相当悩みました。

 

散々悩んだ挙句、最終的に「家を持つと土地に縛られる」と考えるようになりました。今でも山林の小さな土地を購入して、駐車場を作って本籍を置き、車上生活や野営を楽しんでみたいと思う事はありますが、それよりも「土地を持つ」という事の面倒臭さが先に来てしまいます。

田舎暮らしや自給自足への憧れから、田舎の古民家を借りたり、買い取ったりする人は常に一定数居るものですし、東京都・奥多摩町のように過疎対策で移住・定住補助金を出す地域も存在します。

しかし、田舎の人間関係は面倒臭いものですし、運悪く閉鎖的な集落に移住した場合、何年住んでも余所者扱いされて馴染めないという事も有り得ます。田舎暮らしには、田舎暮らしならではのリスクがあるのです。

 

 

ルームシェア or シェアハウス

管理人は現在、関西の新興住宅地のアパートで知人とルームシェアをしています。キチンと話し合ってルールを決めて、お互いにそのルールを守れるなら、この選択肢は十分に有りだと思います。

ルームシェアで家賃を折半すれば、例え月10万円のアパートでも半額で借りられます。このレベルのアパートは作りがしっかりしているので騒音問題も起きにくいし、防犯関連も充実しています。問題点としては、ルームシェア可能な賃貸物件、それ自体が少ないという事が挙げられます。

田舎に行けば行くほどルームシェア可能な物件は少なくなりますし、税収の少なさから行政サービスの質も低下していきます。また、都会に出られない地元ヤンキーとのエンカウント率も上がっていくので、なるべく都市部の新興住宅地でルームシェア可能な物件を探しましょう。

 

賃貸アパートのルームシェアの他に、古民家を買い取って複数人で住むシェアハウスというスタイルも存在します。金銭的に余裕が無いと田舎の物件しか買い取れないのでお勧めは出来ませんが、開き直って廃村寸前の限界集落に活路を見出すと言う手もあります。

実際に和歌山県の廃校舎を譲り受けて集団生活をしている「山奥ニート」なるスタイルがあり、家賃ゼロで月の生活費が2万円という非常にコスパの良い生活をしています。因みに、ニート同士で結婚し、子育てをしている人も居るようです。

ルームシェアやシェアハウスにも問題点はありますが、心身の調子が悪くて働けないとか、障害年金だけで生活保護は貰えなかったという人は、このスタイルによって救われる可能性が高いです。

 

 

バン・ライフ

早い話、バン・ライフとは「スマートな車上生活」の事です。車上生活には生活困窮のイメージがありますが、最近はバンライフ系のYOU TUBERが増えてきた事もあって、少しづつ認知度が高まってきています。

バン・ライファーには、PCやタブレットなどを活用してカフェや図書館などで仕事をするノマド・ワーカーが多いのですが、家に帰るよりも車内で寝泊まりする方が楽だという理由からバンライフを始める人も居るようです。

居住空間となるクルマは、キャンピング・カーや、キャブコン、内部を改装したハイエース、フルフラット化が出来る軽バンなどが好まれます。因みに、管理人はN-VANというホンダの軽バンを所有しており、いつでもバン・ライフに切り替えられるよう準備を進めています。

 

本格的なバン・ライフを始めるには、住民票と郵便物の問題を克服しなければなりません。親の住所を借りられるなら話は早いのですが、それが出来ない場合はポケットレジデンスという個人向けのシェアハウスを利用するか、レンタル住所などのサービスを活用すると良いでしょう。

日々の寝場所の確保についてですが、コンビニや道の駅の駐車場を利用する人は多いものの、これはあまり良い選択肢とは言えません。全国展開している24時間フィットネスの会員になれば、Wi-Fiや個室のシャワー室を自由に使えますし、駐車場で一夜を過ごしても不自然ではありません。

また、キャンプのスキルがあれば、バンライフはより快適になります。低額もしくは無料のキャンプ場や、各都道府県の野外活動センターを抑えておけば、トイレや生活排水やゴミ捨てなどの問題を一気に解決する事が出来ますし、良く見ると洗濯機を設置しているキャンプ場もあります。

 

ミニマム・スタイルのキャンプについては、下記リンク先の記事をお読みください。

ミニマム・キャンプの勧め

 

 

ホテル暮らし

お金に余裕があるのなら、マンスリー・ホテルなどに長期連泊して生活するという手もあります。住民票はどうするのかとか、郵便物が届かないといった問題がありますし、キッチンの無い部屋に連泊すると全て外食になりますが、意外とメリットも多いようです。

まず、敷金・礼金がかからず、転居が非常に楽であるという点が挙げられます。土地勘の無い土地に引っ越す場合は何処に住めば良いのか分かりませんから、一ヶ月ほどホテル暮らしをして情報収集してからアパートを借りると良いでしょう。

管理人が土地勘の無い所に引っ越した時は、殆ど下見をせずにアパートを借りた所為で約三ヶ月ほどで不満が爆発してしまい、プリプリ怒りながら引っ越す羽目になりました。本格的な引っ越しの前に、長期連泊して下調べをしておけば、こんな目に遭わずに済んだかも知れませんが、後の祭りです。

 

また、ホテル暮らしは家具や家電を買い揃える必要が無い為、ミニマリズムとの相性も抜群です。新生活を始めるにあたって私物を一切合切始末したいという人や、訳あってアパートを借りられない人にとって、ホテル暮らしは良い選択肢だと思います。

 

 

自給自足の小屋暮らし

Bライフとは、山奥の激安な土地を購入して自分で小屋を建てて住むという、一風変わったライフスタイルの事です。Bライフのパイオニアである高村友也(たかむら ともや)氏は、山梨県の雑木林を約70万円で購入し、約10万円ほどの予算で小屋を建てて暮らし始めた人物です。

火は焚火、電気はソーラーパネル、水は近くの湧き水、食事は自給自足も含めて必要最低限。年に二ヶ月ほどアルバイトをすれば、残りの10カ月は自由に暮らせるそうです。地域住民との交流を完全に断ち切る事が出来るなら、こういうスタイルも有りだと思います。

Bライフは正に「世捨て人」といった感じのスタイルですが、世の中にはここまでしないと救われない人も居ると考えるべきかも知れません。

 

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Posted by 清濁 思龍