坐禅を続けていく為に その1

2020年6月28日2019年神社仏閣巡り

今週の動向

学生や会社員の身で坐禅修行をするのは難しく、大抵の人は挫折するか、始める事さえ出来ないものです。自慢じゃありませんが、管理人も長年坐禅に興味をもちながら全然やらなかった人間の一人です。

若い頃に坂口尚 著「あっかんべェ一休」を読む事で転迷開悟し、一休禅師ゆかりの地である京都の酬恩庵に参拝してから坐禅修行を始めましたが、そうなるまでに約20年ほどかかりました。

下の写真は、酬恩庵の軒先に常備してある単布団です。観光客でも坐れるのが嬉しいですね。

 

 

実際に坐禅をするようになると、禅寺の道場を見て回りたくなりました。この写真は鎌倉・建長寺の僧堂です。臨済宗は単布団を敷いて、人と向き合って坐ります。

 

 

京都の黄檗宗(中国の臨済宗)・萬福寺の法堂です。長椅子の上に長座布団を敷くのが、中国禅のスタイルです。

 

 

臨済宗に興味がある人は、白隠禅師が修行した長野県の正受庵に行ってみましょう。JR飯山駅から歩いて行ける距離にありますよ。

 

 

臨済宗白隠派の大本山であり、かつて白隠禅師が住職を務めた松陰寺の坐禅堂です。白隠禅師のお墓もあるので、お墓参りもしましょう。臨済宗の歴史や、師弟関係については、下記リンク先の記事にざっと纏めてありますので、どうぞ御覧になってください。

 

 

臨済禅の備忘録

 

 

曹洞宗の大本山・永平寺に行った時に「ひといき坐禅」を体験させてもらいました。ビロード座蒲が安かったので衝動的に購入してしまいましたが、後悔はしていません。

 

 

石川県は總持寺祖院の選佛場です。曹洞宗大本山としての機能は横浜鶴見に移転しています。アクセスは悪いですけど、素晴らしい所でした。

 

 

江戸時代の奇僧・穴風外こと風外慧薫が住んでいた洞窟(風外窟・田島横穴古墳群)にも行ってみましょう。風外窟には管理者が居らず、観光客も滅多に来ないので、好きなだけ滞在する事が出来ます。洞窟内で坐禅を組む事だって出来ちゃいますよ!

 

 

風外窟に行ってみて最初に思ったのは「ここに住めば金が掛からない」という事でした。洞窟の近くには小川がありますし、木も生い茂り葉っぱや小枝がいっぱい落ちているので、水や燃料には困りません。穴風外は絵を描いて食を得ていたそうですし、禅僧なので服は袈裟(三衣)のみ。つまり、衣食住に不足は無いと言う事です。

持ち物が少なければ、それだけやるべき事も少なくなります。日々の仕事や家の維持管理に頭を悩ませる事は無く、持てる時間は全て坐禅や絵の修行に費やす事になります。坐禅は言わずもがな、絵のモチーフも達磨と布袋の二つに絞っていたようです。

達磨と布袋は、どちらも悟達者の姿です。思うに穴風外の創作活動は、言語では説明不可能な自らの悟境を、如何に絵で表現するかに集約されていたのではないでしょうか。

 

手つかずの自然の中で、余計な物は何も持たず、しなくてもよい事は一切せず、ただ己の胸の内にある仏法のみを抱いて生きる。それを豊かな人生と言わずして、何と言うべきか。尤も、作品の名声が高まるにつれ来訪者も増えたので、逃げるように真鶴に移り住む羽目になったようですが・・・。

とは言え、穴風外は人間嫌いでは無かったようで、時には子供たちと遊んだり、好きな絵を書いて与えるなどしたと言う良寛ばりの逸話が残っています。また親孝行でもあり、爺婆尊なる石像を彫って親の代わりに供養していたそうです。

穴風外の最後は、人を雇って穴を掘らせ、その穴に自分を埋めるよう命じて、立ったまま埋められるという壮絶なものです。禅僧なのに坐したまま埋められたのでは無い所が興味深いとも言えますが、そうした理由は本人にしか分らないのでしょうね。

 

 

禅道場以外のお勧め

中国・崇山少林寺には、禅宗の初祖・菩提達磨が面壁九年の坐禅をした達磨洞があります。インドのブッダガヤには、釈迦成道の菩提樹や金剛宝座があります。しかし、国内にも素晴らしい名所はいくらでもありますから、まずはそちらに行ってみましょう。

個人的には、弘法大師の即身仏が入定する高野山や、日光御開山・勝道上人ゆかりの地である深山巴の宿(じんせんともえのしゅく)、真如海上人の即身仏が入定する湯殿山瀧水寺大日坊、日本最古の神社と言われる大神神社をお勧めします。

深山巴の宿に行くなら、なるべく早朝の参拝を心掛けましょう。駐車場の問題もありますが、神社の朝イチ参拝は付加価値が大きいです。合せて古峯神社や日光二荒山神社に行けば、得られるものはより多くなります。

 

 

即身仏に興味を持つ人は少ないでしょうし、私も少し前までそうでした。しかし、大日坊に行って即身仏を僅か数メートルの近距離で見た瞬間、考えが変わりました。やはり命懸けで何かを成し遂げた人は凄いです。下の写真は、真如海上人が身につけた衣の切れ端が入った御守りです。

 

 

関西にお住まいの方は、大神神社・三輪山の登拝をしてみてください。日本古来の古い信仰の姿や、裸足で登る一般登拝者に衝撃を受けること必至です。

 

 

弘法大師・空海が開山した高野山。今もお大師様が入定する奥の院は、やはり凄かったです。写真撮影禁止の場所が多いので注意してください。

 

 

坐禅をやる気にならないとか、そもそも無気力で悩んでいるという人は、下記リンク先の記事を御覧ください。

やる気を出す方法

 

2020年6月28日2019年神社仏閣巡り

Posted by 清濁 思龍