禅的ミニマリズム・寝具編

2021年9月20日禅的ミニマリズム単布団, ハンモック

ベッドや布団が部屋を狭くする

本気で快眠を求めると、どうしても高級なベッドか、高級な布団を購入せざるを得なくなります。大抵の人は専門店で最高級の寝具に横たわった経験があると思いますが、あれは実に気持ちの良いものです。

管理人は少し前までベッド派で、フランスベッドという有名な会社の、少し硬めのベッド・マットレスを使っていました。購入当初は物凄く寝心地が良かったのですが、2年ほど経つと腰の部分が沈み込むようになって、段々寝心地が悪くなっていきました。

4年ほど使用した所でマットレスを交換しましたが、交換の度に5万円以上も飛んでいくと考えると、あまりのコスパの悪さにウンザリしました。その後、関西に引っ越す事になったので、ベッドとマットレスを売却しようとしたのですが、どちらも買い取り先が無いと知って愕然としました。

 

因みに、これは関西に引っ越す前の部屋の写真です。部屋は六畳の1Kで、左端に収納付きのベッドがあります。この時はミニマリズムではなく防災を意識していて、低めの家具だけのシンプルな部屋にしていました。

 

 

ベッドはフレームとマットレスを売却する事が出来ないし、引っ越し業者に委託して転居先に送ってもらうにしても、結構な額がかかると知りました。自分でフレームを解体・組み立てをすれば少しだけ安くなりますが、マットレスはどうしようもありません。

そう考えると、急にベッドの存在が疎(うと)ましくなってきました。私にとってベッドとは収納付きの万年床であり、かつ快眠を約束してくれるステキなものだったのですが、デメリットに目を向けた途端、コスパが悪く、部屋を圧迫し、掃除をし難くさせる、ロクでもない代物に思えてきました。

最終的には、分譲マンションを購入して定住するなら別だけど、引っ越しをする可能性があるうちはベッドを購入しない方が利口だと考えるようになりました。

 

では、高級布団や、折り畳み可能なマットレスならどうなのかと言いますと、ベッドの前はそれらを使っていましたが、正直、不満しか感じませんでした。布団は賃貸に多いフローリングで使うには向かないし、マットレスは布団よりもかさばります。そして両方とも万年床はNGです。

万年床がNGだという事は、寝る度に割と重量のある布団を敷き、起床する度に押入れに収納しなければならないという事です。また、布団を出し入れするとかなりの埃が飛ぶので、掃除の手間も余計にかかります。

それらの不満をベッドが解消してくれたのは事実ですが、その代わり別種の不満を感じるようになってしまった訳です。布団はダメ、マットレスもダメ、ベッドもダメとなると、寝具全般がダメという話になってくるので、私は困り果ててしまいました。

 

とりあえず引っ越しの為にベッドを処分しなければならないけれど、ベッドを処分したら、その日の寝具がありません。仕方なしにキャンプ用のエアマットとシュラフで寝る事にしましたが、その時にふと「単布団(たんぶとん)」で寝てみたらどうかと思いました。

単布団とは、臨済宗の禅僧が坐禅をする際に使う長方形の座布団の事で、坐禅をする時は他の二種類の座布団と組み合わせて使います。因みに、単布団の「単(たん)」とは、坐禅道場で坐る場所を指す用語であり、禅僧一人分に許されたスペースを意味する単位です。

 

 

他の座布団を使わず、長座布団だけを三つ折りにして使う事もあります。

 

 

実際に単布団とシュラフで寝てみましたが、2月上旬の最も寒い時期でも普通に熟睡する事が出来ました。私が使用しているシュラフは、NANGA社の寒冷地用マミー型シュラフです。懸念していたのは単布団が床の冷気を伝えてしまう事ですが、それは全くと言って良いほどありませんでした。

その後、軽バンでの北海道・車中泊二週間の旅の際に同じスタイルで寝起きしてみましたが、これも殆ど問題なしでした。ただ、購入したばかりの単布団はフカフカで寝心地が良いものの、使っていくうちにペチャンコになっていくようなので、どれくらいの年月まで使えるのかが気になりました。

 

 

単布団の購入は、京都の「一疋屋(いっぴきや)」という座布団の専門店に行くか、楽天のサイトを利用する事になります。色は紺と黒の二色です。決して安い商品ではありませんが、私は購入して良かったと思っています。


ツムギ (紺) 臨済宗 ・ 座禅座布団 3枚セット (単布団)
 

 


ツムギ (黒) 臨済宗 ・ 座禅座布団 3枚セット (単布団)
 

 

関西に引っ越しして一年が経ち、坐禅修行の道具や、食事の際の座布団、または寝具として毎日のように使ってきた単布団は、それなりに劣化し始めています。購入当初のフカフカ具合は失われてしまい、いわゆる「せんべい布団」状態になってきました。

でも、日に干せばまだまだフカフカさが戻りますし、布地が破れたりもしていません。お手入れさえしっかりしていれば、毎日使っても2年かそこらでダメになるという事はないと思います。

個人的には、単布団を寝具として使う場合は、畳マットと併用する事をお勧めします。畳マットなら坐禅修行の際にも使えますし、部屋の雰囲気を壊す事もありません。

 

 

畳マットには三枚一組の単布団をこのような形で乗せられるので、二人で向き合うか背中合わせで坐禅をする事が出来ます。

 

 

単布団を寝具にする場合は、まず座布団と短布団をこのように並べます。

 

 

その上に長座布団を敷くと、このような形になります。

 

 

その上に布団用のシーツかマルチ・クロスを敷くと、単布団を汚れや擦り切れから守る事が出来ます。私はチャイハネで購入したアミナ社製のインド綿マルチ・クロスを使っています。

 

 

腰の仙骨を座布団の端に乗せるような形にして寝ると、背骨の湾曲にピッタリ合わせられるので、かなり良い感じで寝られます。モデルがオッサンなのは申し訳ありません。

 

 

シュラフについてはお好みの品で良いと思いますが、キャンプ系の知識が無くて何を選べば良いのか分からない方には、snowpeak社のオフトン・シリーズをお勧めします。このシリーズは某ミニマリストが日常の寝具として使っていることでも有名です。

マミー型のシュラフとは違って形状的に寝易いですし、最低使用温度が5度なので室内はもちろん、秋口あたりまでならアウトドアのシーンでも十分使えます。

 

 


寒い季節は単布団とシュラフの方が良いですけど、暑くなってきたらハンモックに切り替えるという手があります。私のお勧めは、寝具としてのハンモックを開発・販売しているSusabi社のメキシカン・ハンモックです。

 

 

スタンドの形状はこういう感じです。突っ張り棒・ハンガーラックとの相性も良いです。

 

 

ハンモックで熟睡するには慣れとテクニックが必要ですが、ゆらゆらと揺られながら寝る快感を覚えると手放せなくなります。また、スタンドは分解と持ち運びが出来るので、キャンプ場で使用するのにも向いています。

 

 

メキシカンハンモックと、自立式スタンドのセットです。マヤ式のハンモックは網状なので夏でも涼しいのですが、強度に不安があるように見えるかも知れません。しかし、耐荷重は160㎏もあるので、二人で寝られるほど頑丈です。

 

 

布団やベッドを使うのを止めて、単布団とハンモックに切り替えれば、驚くほど部屋がスッキリします。掃除もし易くなりますし、引っ越しの手間も省けます。本当に良い事づくめですよ。

 

2021年9月20日禅的ミニマリズム単布団, ハンモック

Posted by 清濁 思龍