ベッドや布団が部屋を狭くする
本気で快眠を求めると、どうしても高級なベッドか、高級な布団を購入せざるを得なくなります。大抵の人は専門店で最高級の寝具に横たわった経験があると思いますが、あれは実に気持ちの良いものです。
管理人は少し前までベッド派で、フランスベッドという有名な会社の、少し硬めのベッド・マットレスを使っていました。購入当初は物凄く寝心地が良かったのですが、2年ほど経つと腰の部分が沈み込むようになって、段々寝心地が悪くなっていきました。
4年ほど使用した所でマットレスを交換しましたが、交換の度に5万円以上も飛んでいくと考えると、あまりのコスパの悪さにウンザリしました。その後、関西に引っ越す事になったので、ベッドとマットレスを売却しようとしたのですが、どちらも買い取り先が無いと知って愕然としました。
因みに、これは関西に引っ越す前の部屋の写真です。部屋は六畳の1Kで、左端に収納付きのベッドがあります。この時は防災を強く意識していて、低めの家具だけのシンプルな部屋にしていました。
ベッドはフレームとマットレスを売却する事が出来ないし、引っ越し業者に委託して転居先に送ってもらうにしても、結構な額がかかると知りました。自分でフレームを解体・組み立てをすれば少しだけ安くなりますが、マットレスはどうしようもありません。
そう考えると、急にベッドの存在が疎(うと)ましくなってきました。私にとってベッドとは収納付きの万年床であり、かつ快眠を約束してくれるステキなものだったのですが、デメリットに目を向けた途端、コスパが悪く、部屋を圧迫し、掃除をし難くさせる、ロクでもない代物に思えてきました。
最終的には、分譲マンションを購入して定住するなら別だけど、引っ越しをする可能性があるうちはベッドを購入しない方が利口だと考えるようになりました。
では、高級布団や、折り畳み可能なマットレスならどうなのかと言いますと、ベッドの前はそれらを使っていましたが、正直、不満しか感じませんでした。布団は賃貸に多いフローリングで使うには向かないし、マットレスは布団よりもかさばります。そして両方とも万年床はNGです。
万年床がNGだという事は、寝る度に割と重量のある布団を敷き、起床する度に押入れに収納しなければならないという事です。また、布団を出し入れするとかなりの埃が飛ぶので、掃除の手間も余計にかかります。
それらの不満をベッドが解消してくれたのは事実ですが、その代わり別種の不満を感じるようになってしまった訳です。布団はダメ、マットレスもダメ、ベッドもダメとなると、寝具全般がダメという話になってくるので、私は困り果ててしまいました。
ハンモックという選択肢
引っ越しの後、しばらくはキャンプ用のシュラフで我慢していましたが、ある日、日用使いの寝具としてのハンモックがある事を知りました。調べてみると、ベッドと同じで寝るのに多少慣れが必要なものの、慣れてしまえばベッドよりも腰が楽だという事でした。
俄然、ハンモックに興味を持った私は、早速Susabi社の自立型メキシカン・ハンモックを購入してみました。自立型のハンモックは頑丈なスタンドとセットなので、柱に括りつけたり、壁にフックを取り付けたりする必要がありません。これなら賃貸アパートの部屋でも使えます。
メキシカン・ハンモックには布状と網状の二つあるのですが、暑がりな私は迷わず網状のマヤ式にしました。素材はどちらも綿100%です。網状だと強度に問題があるかも知れないと思いましたが、耐荷重は何と160kgもあるそうです。
ハンモック・スタンドの先端部分はこうなっています。布団やベッドを使うのを止めてハンモックに切り替えれば、驚くほど部屋がスッキリしますし、ハンモックからは殆ど埃が出ないので掃除もし易くなります。
ハンモックは真夏でも涼しいですし、ゆらゆらと揺られながら寝る快感を覚えると手放せなくなります。また、ハンモック・スタンドは分解して持ち運べますし、専用の袋もついているので、海岸やキャンプ場等で使用する事が出来ます。
実際にキャンプで使ってみました。ハンモック・スタンドは10分程度で組み立てられるので、日帰りのデイキャンプでも問題なく使えます。野外でハンモックに揺られる快感は素晴らしく、文字通り病みつきになります。因みに、キャンプ用天幕(タープ)のサイズは約3m×3mです。
網状のメキシカン・マヤ式ハンモックと、自立式スタンド(黒)のセットはこちらになります。
布状のコロンビアン・ハンモックと、自立式スタンド(茶)のセットはこちらです。
真冬はハンモック+シュラフ
徒歩、バイク、自転車などで移動するミニマム系キャンパーは、寒い季節になるとシュラフ+ハンモックというスタイルで寝る事があります。寝返りを打つのが難しいので熟睡するには慣れが必要ですが、一旦体が慣れてしまえば毎日普通に安眠出来ます。
シュラフには高額で軽量な羽毛製と、安価で嵩張る化繊製の二種類あります。どちらも一長一短がありますが、管理人は最低温度-15℃の化繊製・封筒型シュラフを愛用しており、屋内とキャンプ場の両方で使っています。
布団や羽毛製シュラフとは違って、化繊製のシュラフは気軽に買い替えられるので、何シーズンか使用して古くなってきたら、別のシュラフを試すという楽しみ方をしています。
因みに、管理人は夏はハンモック、冬は単布団+シュラフというスタイルを使い分けています。
坐禅用の単布団についての詳細は、下記リンク先の記事をお読みください。
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